閑話 ワイルドウルフパーティー side 2-Ⅶ

~ダンジョン村到着◇4 ~



 ギルドから追い出され3人は外に出る。


「つ!!馬鹿にしやがってくそが、俺を誰だと思ってる。俺は勇者になる男だぞ俺はクソ!」

「何なの、あの態度最悪なんだけど!」

「すッね!!馬鹿にしてるすっ!」


 少し離れた場所で三人で騒ぐが、道行く人達が遠巻きで見るだけで感心もなく、通り過ぎて行く。


「で、どうすんのよ!」

「仕方ねー、門出て。ダンジョンの側で夜明かしすッぞ。明日朝からダンジョンアタック開始だ!とりあえず、雑貨屋で食いもん買うぞ」


 目に付いた、雑貨屋に入り食料を買うが物の値段が高い。3人共、量を控えても僅かしか買えなかった。


「ったく何て村だ!クソが!おら、オメーら村出んぞ!」チッ


 オースは舌打ちしながら、2人を正して入って来た門迄戻る。


「おや?あんたら、どうした」


 村に、入った時の門番が声を掛ける。


「あんたか。村で泊まれねから、出て来たんだよ」

「そうかそれはまた………まぁ、お宅らのランクじゃ仕方ない」

「はぁ、舐めてんのかあぁ?」


 オースが門番に喰って掛かるが、軽くあしらわれた。


「舐めんなよ、門番とは言え此方は騎士なんだよ!たかがBランク風情が!おら、さっさと出てけよ」


 軽くいなされ蹴り出される。


「痛てー何すんだ!」


 騒ぐオースに、目もくれずに残りの2人に冷たく言う。


「あんたらも早く出てけよ」


 抵抗出来ずに3人は村から追い出された。


 門番とはいえ、領地の騎士団に所属する騎士だ。

 弱いわけがない。

 4番隊は領主である父が、ルークに任せ管轄させている隊である。

 弱い訳がないのである。


影と騎士隊は違うが。


 

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