閑話 ワイルドウルフパーティー side 2-Ⅵ
~ダンジョン村イースト到着 3 ~
ギルドの、受付譲に安い宿は無いかと尋ねて少し待っててくれと言われ、待たされて居るが。オースがイライラとし出した。
「まだかよ!チッ」
そこへ、先程尋ねた受付のミッシェルが戻ってきた。
「お、お待たせ致しました。えっと?お名前伺って無いでしたね、すみません。ギルドカード見せて下さい。アハハ」(若干噛んだ!)と、焦る。「おらよ」
オースが、乱暴にカードを取り出し投げ渡す。
「あ、ありがとうございます。確認致しますね。………ワイルドウルフのリーダー、オースさんですね。先ほどの宿の件ですが、何分この村は………高ランクの冒険者に斡旋する村ですので、Bランクの冒険者の方達には、該当する施設がございません」
「は?何て言った」
「ですから、該当する施設はないと………」
「何だと!テンメー!」
ギルドで、大声を上げて怒り出す。
その声を聞いた周りが、ざわついた。
「ち、ちょっと、オース止めてよ!騒ぐの」
珍しく空気を読めた、カルエが怒りオースを宥める。
「そうすッ!止めてくれすっ。でも、困ったすっねどうするんすっか?リーダー」
「な、な事言ってもな、チクショー」
ガシガシと、オースが頭を掻く。
その様を、見ていた受付のミッシェルは内心殴られるかもと思いながら冷や汗を流す。
(怖いよーサブマス!恨みますよ。こんな奴は早く出て行って欲しい)なのでニッコリ笑いながら話しかける。
「其では……。ご用がお済みでしたらお引き取りを」
受付譲が、ニッコリ微笑み手を出入り口の方に向けて、出て行けと無言で言う。
「つ!」
オースがまだ何か言いたそうだが、場所が悪いのを分かったのか、仕方なくギルドを出ていく事にする。
この辺りはへたれである。自分より弱い者には強い某アニメの猫型に出てくるジ○イ○ン体質だ。
そそくさとギルドを出て行く。
出て行った、オース達を見送るミッシェルは、ほっと胸を撫で下ろす。
「もう来んな!」ボソッっと一人言を漏らした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます