～ダンジョン村イースト◇◇◆◇◇～

　東のダンジョンの直ぐ側には、小さな村が在る。

　ここは領主マクウェル家が、管理するダンジョンである。

　ここが潤えば領主も潤沢とう訳である。

　村は見張りの騎士と冒険者が、多く見られる後は商人が居るくらいの村だ。

　村の中は冒険者ギルドに、宿屋と雑貨屋、薬屋、酒場これしかない。

　ダンジョン攻略の必要な場所以外は何もない。

だが、ダンジョン村なのでそれなりに村は潤っていて、贅沢をしょうと思えばそれなりに、贅沢は出来る村ではある。

　ダンジョンから出てくるアイテムは、高く買取られるため、腕の立つ冒険者は長く居座る者も多い。

　高ランクの冒険者パーティーが多いため、冒険者同士の争いが少ない。

　なので村は、のんびりとしている風にみえる。

　唯し、高ランクのパーティー相手なので村の物価は高い。

　それを知らない低ランクのパーティーは、この村で自分達が所持している金では、宿に泊まるのも高額で泊まれないのだが………。

　なら、考えが甘いパーティーはどうするのか？

村の外で野宿。もしくは、ダンジョンアタックを諦めて元来た道を戻って行く……のが常なのだが……。

　命が惜しい人間の普通の判断ではある。

　希に、命知らずな低ランクの冒険者達がダンジョンに潜り、そのまま戻らない事もあるようだが。

　ここは、自己管理なので他人は一切関与しない。

　冒険者ギルドの職員や、門番で気の良い人間が希に低ランクの冒険者に注意を促すらしいが……。

　もちろん、ワイルドウルフのメンバーは考えが甘いパーティーで、人の忠告等聞く訳もない。

　本来ならオース達は東のダンジョンに、行くようには未だ仕向けない筈なのだが……。

　誰がこの東のダンジョン。

　死の迷宮にオース達を送り込んだのか？

　無事に依頼を達成出来るのか？それは誰も知らないが……言えるのは無理だろ？と言うことだけだ。

　ルークが、その全てを知るのは未だ少し先になる。

それはそれで、ルークにとっては御の字なのだが……。

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