閑話 ワイルドウルフパーティー side 2-Ⅰ

~ダンジョン村イーストへ 1話~



 時間は遡り。


ルークを追い出してから2日後。

町の門の前で、時の金が鳴る少し前にバラバラとパーティーメンバ-が、待ち合わせの場所に集まって来る。


「おう、来たな」

「あんた、朝の挨拶ぐらいしなさいよ」

「オメー、だってしてねだろ」

「ふん」


カルエは機嫌が悪いのか文句を言い、不貞腐れるる。


「おはようすっ!朝から2人は、元気だねぇ。ファァ~俺は未だ、眠いすっよ………」

「んあぁぁ!俺だって眠みぃんだよ!」

「てか、未だ全員じゃないんすっね」

「全く、あのガキはまた。待ち合わせの時間すら、覚えられないんだから馬鹿にも程があるわ」


朝からイライラとするカルエ。

しかし朝から、こんなにギスギスするのは勘弁なんすっけどねぇ~。勘弁してくれと思うトレシュである。


集まった3人が話をしながら、後1人を待っていると、のんきな声が聞こえて来る。


「皆さんぁん、おはよう~。みんな早いねぇー?なんで早く起きれるの?」

「テメーリマ!遅れて来たなら先に謝れ!」

「ええ?何で、リマが謝るの?」


答えを聞いて3人のメンバーが呆れた。


「こんな馬鹿、相手してる暇が在ったら出発しない?」

「そ、そうだな行くか!よし、テメーら行くぞ」

「そっすね?行きますか……馬鹿らしい。(ルークよりこいつを追い出した方が、良かった気がする)」


と、こっそりと思うトレシュである。

案外このパーティーの中で、一番真面なのはトレシュだったりしなかったり?


「えっ!ちょっと、馬鹿って何よー失礼じゃない!ま、待ってよ置いてかないでよ!ちょっと!」



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