第39話 更に警戒を
チェス兄様。可愛い弟に『お前等』と言うのは、如何なものかと?」
「う、煩い!エルは良いではないか」
「何が、良いのか分かりませんが?」
「ルーク、私には無いのか?」
「何がでしょう?父上、母上は分かりますか?」
ここで、遠巻きに見ていた両親を巻き込む。
チェスを無視したのは、俺だけじゃ無いからな。(笑)
「チェスターよ、どうした?ルークが困っておるぞ」
「ち、父上まで」
ガックリと、膝を折り項垂れる。チェスターである。受けるぅ~。
「チェス?煩いわ。貴方、唯でさえ声が無駄に大きいのだから、押さえなさいな」
母上がトドメを刺す。母上流石(爆笑)
「は、母上迄冷たくする。何故だーーー」
「「「「煩い」いわ」せぇ」な」
怒られたチェス兄が、立ち上がり項垂れてサロンを出て行った。
少し可愛そうかな?でも許さん!謝って無いからな?あいつ。
「あれは、ヤバいですかね?」
「ん?大丈夫だろ?食事したら機嫌が治る。放って置けば良いよ。どうせルークからのプレゼントを、貰えなかったので拗ねてるだけだ。全くあいつは、情けない。こ狡い事ばかり考えて居って!」
はは、流石父上だ。チェスター兄は子供で、面倒な人だね。これからもあいつと交流が増えるのか……それは、遠慮したいなぁ~。
並べく奴とは、今後更に接触しないよう避けて行かないとな。
そう、決意を新たにするルークである。
後は、ローズの誕生日と新年の用意だな。それまで結構時間があるな、母上からの無茶振りがなければ良いけど………チラッと母を見る。
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