第38話 不器用

 昼の準備をしてくると言って、フォルクスが執務室から出ていくと、家族のでの打ち合わせも粗方終わってるいるので、それぞれに話し出す。


 父と母は余程、俺が渡した物を気に入ったのか?置物を目の前に、置いてなにやら話をしている。


 俺はエル兄上とまったりと、お茶を飲み置物や最近までの話をしていると。

 突然チェスターが大声を出し、ぷるぷるしている。どしたん兄?叫ぶ兄を見てキョトンとする。


「うぉぉーーーールゥークゥー。お前と云う奴は」


 立ち上がり叫んでる?!

 熊が出たぞ~。笑







◇◆◇◆◇◆




「お、ヤバいぞ。ルーあれは厄介だ!」

「そうですね、今まで完全に忘れてました。ククク。(笑)兄上どうしましょうか?それに私は、痛かったんです。一方間違えば、死んでたかも知れないので……。それに本人は全く悪びれてなくて、ですね?反省もしてないんですよ。ですからここは少し意地悪しても良いですよね?」ニコリ。


 身体にではなく、心に痛手を!目には目を、歯には歯をですね。(笑)やられたら倍返し!


「まぁ、ルークが一番の被害者だからな、気が済むまでやれば良いよ。なので暫く様子見だ」(笑)

 おお、クールな対応ですねぇ~。

 口数多く話した俺が馬鹿みたいだ……。もう少し反応してくれても良いのでは?

 この人も……冷たいよなぁ~?と、勘違いルークです。


「エル兄様ありがとう御座います。援護お願いしますね」

「任せろ(可愛い弟に、痛い思いをさせやがって。チェス!後で覚えてろよ!)」


 小声でエル兄様と話す。


 何とも不器用な……エルクだ。



◆◇◆◇◆◇




「ど、どうされました?チェス兄さま、お腹空きましたか?」(笑)

「ククク………」


 エル兄様が、笑ってるよ。


「ば、馬鹿にするな!私を、兄を何だと思ってるんだ」


 いや、何とも思って無いが。正直に言ったら怒るだろうな。(爆笑)


「チェス兄さまは?チェス兄さまですが?どうかされましたか」 

「されましたか?ではないわ何故、何故お前は……」


 面倒だな。まぁ、気持ちは……わからない。


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