第37話 準備は此方で
これで後は、ローズの贈り物を後で作れば良いな。
あとは、どうするかな?
「父上?この後はどうされますか?」
「ん?あぁ、此から暫く此方に滞在する形には成るな」
「……皆様。お仕事は?」
「私達は、転移の間から通いだよ。母上も同じく移動だ。パーティーの段取りや、新年の準備があるがな」
「分かりました。母上?」
「何かしら?ルーク」
「ローズの、パーティーは王都の屋敷ですか?」
「ええ、ローズのパーティーは此方でよ」
「新年のパーティーは?この領地で、なさるのですか?」
「ええ、そうよ?何かしらルーク」
「そうですか。では、新年の準備は私が致しましょう。向かえるのも親類縁者だけに成るのならば、気兼ねが要らないでしょうし」
「ルークが?ならば……そうね。お願いしょうかしら。ねぇ貴方?ルークにお任せしても、良いかしら?」
母上が、父上に何やら相談する。
それにしても、腹へったなソロソロ食事の時間かな?
「旦那様?」
「ん?フォル何だ」
「そろそろ。昼食のお時間ですが如何、致しましょう」
「フム? そう言えばそうだな。では、支度してくれ」
「畏まりました。では、私は調理場に伝えて参りますので、皆様少々お待ちを。ご用意が出来ましたら、お呼び致しますので失礼致します」
フォルクスがサロンから退出して行った。
スゲェ~、フォル。俺が腹へったのが分かったのかねぇ~流石です。
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