第31話 欲しい物は欲しい。

 母以外がルークの作った置物を見て絶句する。


 ルークも少しやり過ぎじゃね?とは思うが、母が喜び誉めてれるので、深く考え無いことにする。どうせお茶会で自慢するのだろうからと、軽く考える。


 あ!そうだテディベアの、リボンに石を付けてみるかな?熊は熊でもテディベアなら、いい気がするしな?フフフ少し遊んで見るか?

チェスターには絶対できない、芸当だからね。フフフ。

 ルークがまた、魔法を発動させ手元が光る。

 それに気が付いた、エルクがルークを止めるが遅かったようだ。


「ルーク、何してる?少しは自重しろ。お前、なに遊んでるんだ!」


 エルクが止めるのが遅かった。

 ルークの手の平が光ると、ルーク腕の中には既に高さ35㎝程のモフモフの、テディベアが抱かれていた。


「あ!バレましたかエル兄上。でもほら可愛くないですか?ほら?」


 出来上がった、テディベアをエルクに見せる。

 エルクは頭を抱えて、ルークに答える。


「あぁ、可愛いな。ルーと、並ぶと可愛さ倍増してるぞ分かってるか?お前は……」

「え?なんですか、それは。私は男ですから、可愛くはないですよ?嫌だな兄上。ハハハ!」


 エルク兄に不思議な褒め方をされてると、母が突然かん高い声を上げて、出来上がったテディベアを誉めて寄越せと言う。

 出た、私の物よ発言が!遠回わしに欲しいと訴えてくるぞ!

 エルク兄と顔を見合わせて、苦笑いをしあった。


「まぁ~!なんて可愛いのでしょう。それ私に見せて下さらない?」


 母が、ルークの手からテディベアを奪う。ほらね?


「母上。テディのリボンに、宝石を付けて見たのですよ?」どうでしょうか?

「まぁ、なんて大きな宝石でしょう。これならローズが受け取てとっても、恥ずかしくは無いわ」


 ほら貴方見て、とテディを抱えながら父に見せる。


 父は、母に苦笑いを見せる。


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