第25話 贈り物は……何に?

 俺は、眉間に指を当てて呆れる。

俺と、チェスター二人の会話を聞いていた父とエル兄様が俺と同じく、眉間に指を当てて同じ仕草をする。


「チェス兄さん、呆れて物も言えない」

「な、何だとエル!」

「チェスターお前(情けない)」

「父上、そんな顔をしないで下さい。チェス兄が愚かなだけですよ?」


 兄だけになった!敬称はつけないのかな?


「私の発言の、何が悪い!」

「「「分かってないのか」」な」

「なんだ?分からん」


 と、不思議そうな顔をする。


「……駄目だ!こう言う奴は抜きだ!ルーク、父上と私は。もう決まって居るよ。(時間の無駄だ!先に話しを進めないと)」


 すると、チェス兄様がシュンとなり引っ込む。(笑)


 でも、ここは無視して父上達と話を進める。


「そうでしたか。ちなみに、宝石類ですか?」

「ああリエルがローズにと、ドレスを新調してるのでな。それに合った宝石をと、考えてるな」

「父上は3点ですか?」

「ああそうだ。一緒に、リエルの物もな(じゃないとすねる。非常に面倒だ)」


 流石!父上様です。


「エル兄様は、2点で?」

「いや、私は胸辺りにと思ってな。ドレスの色を聞いて宝石商と、相談してあるぞ」

「そうでしたか………。すみません。お二人と余り、連絡を取る事が出来る状態では、なかったので………私もご相談したかった。です……」


 少し聞いて参考にしたかったのだが……仕方ない何か……考えるか………………。


 これが自分の気に入った相手に、物を贈るなら考えるのも楽しいのだろうなぁ~?

と、ぼんやりと思う。

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