第18話 ピンク色の
「母上?兄様達にも縁談の話が、有りましたね?」
「まぁ流石ですねルーク、ですが貴方の話も来てたのよ」
「はぁ、私のですか?」
「ええ、まぁお断りしましたが。あと、チェス、エルの話もね」
「おや?母上のお眼鏡に叶う、ご令嬢が居なかったと?」
「そうなのですよ。ガウルと頭を抱えましたわ」
そう言ってニコリと笑うが、……案外この人のせいで上二人の婚期が、遅れている気がするのは……気のせいではない気がする。
それは、俺の思い違いかな?ま、俺にも見合い話があるそうだから、そちらは止めてくれて感謝?だがな……。
「息子としましては、ありがとうございます。としか言えないですが」
母に礼を言い頭を下げる。
「全く、どの令嬢も浪費家の、頭の足りない子ばかりで……」
そう言えばと、思い出した様にポンと手を叩く。
「一人だけ、本当に酷いご令嬢からの、お話しがありましたわねぇ~」
「酷いですか?あまり舐められるのも、いい気がしませんね」ムッ!
「全くですよ。絵姿を見たのですが……男爵家のご令嬢で」
この時点で、舐めてる。
公爵家に、男爵家の令嬢など言語道断である。まぁ本人達の、意志があれば別……なのか?
気が知れん。
「断った理由ですが、そのご令嬢の頭髪が見たことも無いピンク色で、瞳が青でしたのよ。気味が悪いったらないですわ。しかも学園の成績が、下から数えた方が早いとか」
プリプリと母上が怒って話す。
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