第17話 ローズマリアに縁談

 詳しくは父上ね?まあ良い。

 母上には、王都での事を聞くのも良いかな?


「母上。最近、王都はどうですか?」


 母が少し……考えてから話しをし始めた。


「そうですね、他の貴族が少し煩わしいですわ」

「煩わしい……ですか?」

「ええ、ご令嬢が賑やかしくて、困りますわね」

「ご令嬢ですか?」

「ええ、家(マクゥエル家)は三人も殿方がいるとね?」


 あぁ、適齢期だしね、チェスターはともかく有料物件か……。

 俺には関係ないが……。


「あぁ、それで?ですが、皇太子殿下やら他の殿方が、大勢居られる筈ですが?」

「そうなのですがねぇ~?何せ、あの陛下のご子息達ですからねぇ~」母の目が細くなる。


 母上の顔を見て、ゾクリとする。

 王家何かしたな?母を見ると身体からひんやり冷気を放っている。


「母上、冷気が出てます。止めて下さい」

「あら、ホホホ」

「何か有りましたか?」

「ええ、陛下の三男が(アラ失礼コホン)、パウル王子がローズに、婚姻を申し込みをねッ!」

「パウル(馬鹿)王子が?」

「ええ、何でも先日の陛下の誕生パーティーで、ローズを見初めたとかで……」


 全く迷惑なと、母上の眉間に皺が寄る。


「で、ローズには?」

「もちろん、知らせて無いですわ。あの子はまだ学園でお勉強中です。そんな余計な事で邪魔はさせません」


 母強し!王子との婚約話も一捻りだな、確かにあの第三王子じゃローズとは、釣り合わない……筈であるが?案外バカップルで…お似合いなのでは?


「そうでしたか。ですが他の貴族の、ご令嬢が黙ってないのでは?」

「もちろんですよ。だから煩わしいのです」

「あぁ、ローズを妬んで、ですか」

「そうですよ。全く、少し考えればわかるでしょうに」

「ローズがそのうち、事の真相を問い質して来そうで、厄介ですわ。本当に……困ってしまいます」


 なんか他にもありそうだな、つつくか?

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