第14話 色々やらかしてるよね?

 チェス兄様、こちらは想定外でしたよ。

 あんた、何かしましたか?


「そうだな、こちらも少し焦ったが。想定の範囲内では…………進でるよ。そう……想定内に。ね…?」


 ああ?それでか……と納得をする。(想定内ね…)


「………それで、確認に?」

「そうなる……」

「此方へ来られたのは、父上の指示ですか?」

「いや、私の判断だよ」

「………大丈夫なのですか?父上はご存知では……」


 無いのですか?と言おうとしたら、チェスターに言葉を遮られて、チェスターが話しを始める。


「多分……大丈夫だよ。『アレ』から連絡が行ってるはずだよ。だが……ここ(領地)に、戻るのにエルと揉めたんだよ。まぁ、私が勝ち取ったんだかな」


 ハツハツハツ!


 チェスターが勝ち誇ってるが……、エル兄様と揉めた………?

 エル兄様………わざと負けた……のか?

 何で面倒なのを寄越した!!お掛けで俺は痛い思いをしたのだが……。これは後で、文句を言っても良いよな?


「はぁ~全く、何をしてらっしゃるんですか!お二人共!」


 ルークは頭を抱える、二人がやらかすと周りが被害を受ける。

 それに………はっ、母上!母上は?


「兄様、母上は?」

「そ、それは聞かない方が良いぞ(汗)」


 母の事を聞いたら、チェスターの額から汗がじんわりと、滲んで来ている。

 そして、俺から目を逸らした。


 あぁぁ、やらかしたな?これ、俺は知らないぞ!


 …………よし、俺は知らない。

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