第4話 甘んじて?

 突然の部外者の乱入者で湯殿が騒がしくなる。


「チェス兄さま。お久しぶりですね、こちらへは何時お戻りに」

「ああ、つい先程だよ。昨晩私の元に、ルークが領地の屋敷に戻ったと、知らせがあってな」


 全身をメイドに洗って貰いながら、ニコニコと笑い俺を見る……。


 くっ、イケメン。


 何しててもイケメンだな、オイ!だがキモイからやめてくれ……。

 しっかし誰だよ、こいつに俺が屋敷に戻ったのを伝えた奴は!


「そっ、そうでしたか。ですがチェス兄さま、お仕事の方は大丈夫なのですか?」

「あっ!あ………心配ない!それより……ルーク聞いたぞ!」


 身体を洗い流して貰い、メイドを下がらせてから湯船に入って来ると、ルークの顔を見る。

お?!眉間に皺が寄ってる。これは、怒られるか?

 ……仕方がない甘んじて……怒られよう。


「チ、チェス兄さま?何の事でしょうか?」

「ほぅ、身に覚えがないのかい。私の可愛いルークは、そうか残念だ。それならば………」


 ………な、何されるの俺!(汗)

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