第二章 マクゥエル公爵家領地

第1話 朝風呂


 コンコンとノック音が部屋に響くと、誰がが部屋に入ってくる。


「………失礼致します」


 音の主は、どうやらセバスだった様だ。

 セバスの後ろからワゴンを押して、メイドが入って来て、ワゴンを止めると退出していく。


「ルーク様。モーニングティーを持ち致しました」

「ありがと、セバ」


 ルークがベッドから身体を起こすと、紅茶が入ったカップを受けとる。

 ルークが口に、カップを運び一口飲む。


「ん~!セバのお茶は、相変わらず美味しいね!目が覚めたよ」

「有り難う御座います」


 右手を、胸より下に曲げ軽く礼をする。


「さてまずは、湯浴みしょうかな?スッキリしたいし」

「さようでございますか?でしたら、湯浴みのご用意が出来て居りますので、湯殿の方へおいでください」


 カップをセバスに渡して湯殿へ向かう。

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