第37話V.S.魔人の開始
さて、もう夕方か…。
もうすぐで来るはずだが、どうやって知らせるんだ?
俺は、冒険者ギルドへ向かっていた。
そして、その時は突然やってきた。
カンカンカンカン!!!!
大きい音で、すぐに何かあったとわかる鐘の音がした。
「なんだ?」
そう言いかけた瞬間、男の人の声が話し出した。
「緊急事態発生だ!!私は、この街の冒険者ギルドの長を務めているジンという者だ!今日、昼ごろ、こちらの都市へ向かっているとみられるモンスターの群がいるという報告を受けた!そして、調査を続けた結果、ここから5km離れた先にもう来ていることが確認された!よって、ここに非常事態宣言を発令する!!冒険者、主に戦闘職の者は、直ちに前衛に向かうようにせよ!!後衛の者は支援を送り続けることを義務とする!!」
これが、魔人の予兆か…。
多分、後ろにいるのだろう。
俺は、冒険者ギルドに向かって走り出した。
すると、ギルドの中は騒がしかった。
時には怒号も聞こえる。
すると、先程のギルド長の声が聞こえる。
「冒険者ども!全員いるか!?ここで、さっさと説明をするぞ?まず、リーダーはSランク冒険者であるカインが務める!指示は絶対に聞け!そして、戦闘職はひたすら前衛に送り込む!後衛役をしている者は、支援を送り続けろ!!では、以上だ!持ち場に行け!報酬の話は後だ!!!」
そう言った瞬間、一斉に冒険者が動き出した。
よし、俺は後衛に行って、マナポーションと回復ポーションを作るか。
それで、フレイ達には、前衛でこっそり戦ってもらおう。
俺は、後衛が集める場所に向かった。
その前に、フレイ達を出しておくか。
エルデも呼び出そう。
「みんな、来い!」
すると、俺の目の前にフレイ、エルデ、ビジュ、そしてリーシャが集まる。
「では、今からしてもらうことを指示する」
全員が一斉に頷く。
「じゃあ、まずはエルデは俺と行動。フレイは前衛に出てもらって戦ってくれ。ビジュも同じだが、先に水の魔石と火の魔石をいくつか出して欲しい。最後に、リーシャは戦いつつ回復役もやってほしい。呪いもあるかどうかはわからないが、頼む」
「「「「了解」」」」
そして、俺はビジュから水の魔石を三つもらった。
これで、魔力ポーションと回復ポーションが作れるはずだ。
精霊草は、回復ポーションにはうってつけらしい。
これをもとに作るか。
さて、どうなることやら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます