第38話V.S.魔人!(イベント1日目)

俺は、後衛チームの場所にいる。

一応、俺は薬師として認知されたみたいだ。

これで、積極的にポーションを作ることができるな。

一応、念話で前衛にいるフレイ達からの情報で何が必要かすぐわかるな。

フレイ達には、バレないように行動するように言ってある。

さて、エルデにしてもらいたいことを言うか。

「じゃあ、エルデにしてもらいたいことを言うな?」

「うん!いいよ!」

「まぁ、簡単に言えばNPCである住民の子供に対して何だが、お守りを作って欲しいんだ。ここに、木などの枝はある。それで、子供達を安心させて欲しいんだ。できるか?」

「うん!できる!でも、その後、僕もケンジを手伝うよ?」

「そうだな…頼めるか?」

「うん!」

よし、これで作業開始だ。




俺は、一室を借りることができた。

これなら、あんまりバレないだろう。

さて、ポーションの作り方どれでも同じである。

まずは、ハイマナ草や精霊草をぐりぐり棒か何かで潰した後、

魔力の入った水と一緒に混ぜる。

これは、少し薄い緑色になるまでである。

そして、すぐに加熱。

ここで、濃い緑になったら回復ポーションの出来上がり。

逆に、マナポーションでは、薄い青色からの濃い青色に変わる。

これを、何本も作り続ける。

明日以降も必要だし、どんどん強くなっていくみたいだからな。




そして、それぞれ20本ぐらい作った辺りだろうか。

どんどん、日は沈んでいる。

すると、また放送が入った。

「全員に知らせる!今回、魔物だけではなく、前衛部隊から魔人が確認されたと報告が入った。住民は、シェルターに入るように!!各自、安全に行動するよう求める!!」

やっと、魔人、いわゆる大元がきたのか…。

これは、ヤバいかもしれない。

フレイ達に念話で状況を確認するか。



(フレイ!聞こえるか?)

(…おうよ!主人!どうした?)

(今の状況を教えてくれ!)

(了解!今のところ、モンスターは減っているように見える。がしかし、先程の発表があった通り魔人が近づいてきているし、気配がするぞ!そこそこの強さだ!)

(わかった!今、フレイは最前線か?)

(違うぞ!少し離れたところに一人でいる!)

(了解!)

これならいい感じだ。

次は、ビジュか。

確か、リーシャと一緒に行動しているはずだが…。

(ビジュ!そちらの様子はどうだ!?)

(ケンジ様!こちらは、最前線の近くではありませんが、冒険者の方達が戦っておられます!私は、その後ろに索敵でどんな魔物がいるか確認しつつ行動しております!しかし、戦う時には、周りに注意してバレないように戦っております!)

(ありがとう。じゃあ、魔人の気配などはどうだ?)

(私が、龍化すればなんとかなりそうな気がしますが、この場所ではなんとも…)

(わかった!もし、Sランク冒険者であるカインが弱っていたりしたら、バレないように援護か回復させてあげてくれ!)

(かしこまりました!)

(じゃあ、リーシャはどこだ?)

(リーシャは前衛の中でも後ろの方にいます!)

(ありがとう!)

別行動をとっているということか。

よし、早速状況を確認だな。

(リーシャ!そちらはどうだ?)

(こちらは大丈夫です!いろんな怪我をした方が来ますが、私の魔法で治しております!しかし、やはりポーションがあった方が嬉しいです…!)

(了解だ!すぐそちらに、たくさんのポーションを送るように作る!)

(ありがとうございます!よろしくお願いします!)

そして、俺は念話を切った。

すると、ドアがノックされた。

「ん?どうぞ!」

中に入ってきたのは、ルナさんだった。

「すいません、ケンジさん!私も手伝いたいのですが!」

「手伝いですか?それは助かります!あ、一回ステータス見せてもらっても大丈夫ですか?」

「はい、どうぞ!」




名前:ルナ

職業:魔術師

レベル:60

体力:2500

筋力:200

魔力:1000

素早さ:150

器用:300

運:300

スキル:回復魔法Lv4 調剤Lv6

ユニークスキル:回復量増加




ステータス戻っているし、普通に強い…。

しかし、回復魔法なのか。

回復魔法はその名の通り、回復しかできない。

聖魔法は回復魔法だけではないので別物である。

それに、調剤のレベルも高い。

これなら、大丈夫だと。

「ありがとうございます、ルナさん。じゃあ、手伝ってください!」

「わかりました!何をすればいいでしょうか?」

「ポーション作りを頼みたいのですが、回復ポーションお願いできますか?」

「わかりました!やりましょう!」

そうして、俺たちはどんどん集中して作り上げていく。



そして、約200本づつポーションができたのだった。

「じゃあ、これを外にいる人に渡してきます!」

ルナさんがやってくれたのだ。

めっちゃ疲れる。

腕が痺れてきたぜ…。

俺は、フレイに念話をすることにした。

(フレイ!今の状況は!?)

(主人…これはヤバいぜ…?魔人、強すぎる。周りの奴らが言うには、体力があんまり減ってないみたいだぜ?)

(嘘だろ…?カインはどうだ?)

(苦戦しているみたいだぜ…?いや…!これは、カインに光が集まってきているぞ!)

なんだ?そういえば、カインの職業知らないしなぁ…。

すると、フレイが興奮した様子で念話をしてきた。

(ヤバいぞ、主人!この人間強い!魔人を倒してしまったぞ!!)

マジかよ…すげぇなカインは。

何とか、1日目は終わったって感じか…?

長かった…。

俺は、全員に向かって念話をする。

(お疲れ様、みんな。気づかれないように、帰ってきてくれ)

戻る魔法は、近くにいないとできないんだよなぁ。

不便だ。

そして、全員の無事が取れ、戻ってもらったので、ログアウトするか。




ケンジさんがログアウトしました。

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