第26話新しい家とスキル
ビジュが出した宝石は透明だった。
「この宝石はなんだ?」
「この宝石は、皆様が言う魔石というものなんですが、身体能力を向上する効果が付いています。ただ、1回か2回使うと魔力を失うので補充する必要があるのですが…」
「いやいやいやいや!それで結構十分だと思うけど!?めちゃくちゃ使えると思うけど!?」
「え…?そうですか?」
何という無自覚なんだ、ビジュよ!!
それは、めちゃくちゃいいって俺でもわかるぞ!
「それじゃあ、フレイ。これを付けることはできるか?」
『そんなの、すぐにできるぜ!貸してみな!』
いや、急に男が出て来たな。
俺は、フレイに宝石を渡した。
『じゃあ、ちょっと行ってくるぜ!』
そう言って、部屋に戻っていった。
さて、今日家が出来るはずなんだが…。
そう思った時だった。
《昨日買った家ができています。どこに出現させますか?》
そういうふうにシステムメッセージが来ていたのだ。
これは、いいタイミングだな。
しかし、空いてる場所はログハウスの隣しかないんだよなぁ。
まぁ、一旦はそこでいいか。
俺は、そこに出現させた。
「で、でかい…」
それが最初の感想だ。
二階建ての家に小屋が一つ。
これはなかなかの広さになりそうだ。
「じゃあ、最初のログハウスは鍛冶場にしてこの家は一階は野菜売り場とかレストランにして、二階が俺の家のスペースで、隣の小屋に荷物を置くか」
「かしこまりました。それでは、引っ越しいたしましょう」
もちろん、エルデは畑を走り回っている。
完全に、元気な子供だ。
俺とビジュは二人で引越し作業を終わらした。
「まぁ、この家で店を開きたいけどまずは屋台で様子見だな」
なんと、このゲームは味覚まで完全に再現されているため不味いものは不味いとわかるし美味しいものは美味しいとわかるのだ。
まぁ、料理スキルを上げることによって美味しさは変わるのだが、まだ俺は持っていなかった。
久しぶりにステータスを見てみようかな。
名前:ケンジ
職業:ユニークテイマー
レベル:8
体力:500
筋力:100
魔力:300
素早さ:70
器用:100
運:9999
スキル:テイム(ユニークモンスター) 召喚 鑑定レベル4 成長促進レベル4
農業促進レベル3 植物学レベル2 農地利用レベル2 物作りレベル3 土木レベル2
称号:ユニークモンスターを操る者 幸運者
所持金:6940000
SP:80
お!SPが溜まっているみたいだな。
どのスキルが取れるか見てみるか。
取得可能なスキル一覧
・料理
・裁縫
・宝石磨き
・鉱物探し
・調剤
・ユニークテイマー
こんな感じか…。
まぁ、料理スキルを取るのは確定として…それ以外何にしようか?
とか言いたいけど、ユニークテイマーってなんだよ…。
俺、持ってるけど、レベルとかでも上がる感じかな?
俺は、詳細ボタンを押してみる。
ユニークテイマー
ユニークモンスターをテイムしやすくなる。
既に持っている者は合成され進化する。
進化先→???
おいおい、重要なところがわからないじゃないかよ。
どうしよう…しかし、SPの消費が5なんだよな…。
やってみる価値はあるか…!
やってみよう!
ということで、最終的に俺は料理スキルをレベル3まで、そしてユニークテイマーを取った。
まぁ、調剤はまた次の機会だな。
そして、ユニークテイマーのスキルの進化先はなんだ…!?
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