春は夕暮れ
ざっと
春は夕暮れ
花開くは今日か明日か。そう言わんばかりに膨らんだ芽を抱えた桜の枝が風に揺れる。
「春は
時節は桜の咲く前が嬉しい。花はなくとも楽しい。ただ夕日が空の青さに朱を混ぜて、水彩の
そこへ頬と髪を淡く撫でる風が、そろそろと吹いているのが一等気持ちが
そして、その心地よさの最たるはこの匂いだ。春と、晴れ間の妙に乾き、妙に湿った空気、そして暮れ時の風の香り。夏でも秋でも、無論冬でも
これこそ春の妙。偉人の言葉尚以て形容するに、「いとをかし」と云う
令和の
―――春は夕暮れ。
春は夕暮れ ざっと @zatto_8c
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます