第15話 いじめ

俺は、学校に行った。俺は、悠貴くらいしか友達と言えるものがいない。何故なら、僕は「虐められている」からだ。

虐められたのは母が死んだ時からだ。

主犯は、母が死んだことに「お前の母さんは貧弱なんだな」と煽るように言ってきた。

周りのみんなは笑っている奴等と無言で黙っている奴等、そんなこといってひどいと俺を慰めてくれる奴等、悠貴は慰めてくれた。嬉しかった。しかし、馬鹿にされたときに生きた心地がしなかった。なぜか?死んだ人を馬鹿にしたからだ。

そして、もうひとつ理由がある。

父が自殺したことだ。どっから情報を聞いたか知らないが「父さん自殺したんだってなw」と笑いながら言ってきた。俺もこれには流石に殴ってしまったがこれが駄目だった。

それからという日々いじめが毎日のように続いた。先生に相談したが、改善されることはなかった。今思えば、父さんが自殺したのも、こいつのせいでもあると思う。

このいじめのせいで俺は人生がどうでもいい、そう感じた。俺は、喋ることが嫌になった。しかし、小学の時からずっと慰めてくれた悠貴や中学の時、友達になれたあつしや桜見のメンバーとは仲良くできた。

しかし、いじめはなんでも奪う。いや、「奪える」精神、肉体、感情など、俺からはなにもかも奪われた。だから、俺は心に誓っている。いじめはしない。

こうして今日もいじめとの生活が待っている。

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