第15話 いじめ
俺は、学校に行った。俺は、悠貴くらいしか友達と言えるものがいない。何故なら、僕は「虐められている」からだ。
虐められたのは母が死んだ時からだ。
主犯は、母が死んだことに「お前の母さんは貧弱なんだな」と煽るように言ってきた。
周りのみんなは笑っている奴等と無言で黙っている奴等、そんなこといってひどいと俺を慰めてくれる奴等、悠貴は慰めてくれた。嬉しかった。しかし、馬鹿にされたときに生きた心地がしなかった。なぜか?死んだ人を馬鹿にしたからだ。
そして、もうひとつ理由がある。
父が自殺したことだ。どっから情報を聞いたか知らないが「父さん自殺したんだってなw」と笑いながら言ってきた。俺もこれには流石に殴ってしまったがこれが駄目だった。
それからという日々いじめが毎日のように続いた。先生に相談したが、改善されることはなかった。今思えば、父さんが自殺したのも、こいつのせいでもあると思う。
このいじめのせいで俺は人生がどうでもいい、そう感じた。俺は、喋ることが嫌になった。しかし、小学の時からずっと慰めてくれた悠貴や中学の時、友達になれたあつしや桜見のメンバーとは仲良くできた。
しかし、いじめはなんでも奪う。いや、「奪える」精神、肉体、感情など、俺からはなにもかも奪われた。だから、俺は心に誓っている。いじめはしない。
こうして今日もいじめとの生活が待っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます