第14話 さとみGoodbye Happiness

14.

" He's Popular With The Ladies. 大モテ 2 "


 

 そしてさとみも、例外ではなく、すぐにそういう関係になった

わけだが・・。


 しかし、将来に向けての付き合いができるのかと問われればお互い

単に身体だけの関係で終わりそうだった。


 彼女にもこの点は確認してからの関係で、彼女も今だけの

関係で構わないということだった。


 なので景子のことは落ち着いて考えられるようになったら

やり直す方向で再婚のことも考えなきゃなぁ~、その頃までには

さとみさんとの関係も清算しないといけないしなぁ~、、などと

俺は余裕をかましていたのだが。


       ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



 翌月からばったりと景子が家に通って来なくなったのだ。


 最初は体調でも崩したのかな? くらいに思っていたのだが

1か月が過ぎても彼女が俺の部屋に訪れることはなかった。


 景子が自分の前からいなくなったことで、均衡が崩れたのか

別れをどう切り出そうかと思案していたのが嘘のように

さとみとの関係は自然消滅してしまった。


 片方だけが執着して揉めることもなく、で終わり、内心

俺はほっとした。


 景子がいなくなり、気がつくとさとみも前を向いて

歩み始めたようで、俺は本当の独身に戻った。


 モテ期到来で女には不自由しなかった。


 しばらくはふたりのいない穴を補うように時々彼女たちの

うちの何人かとたまのデートを楽しむ生活に突入していった。

 

 

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