第7話 Goodbye Happiness
7.
" A New Life 新しい命 "
さとみさんと自分を抱く夫、育。
頑張って尽くしていれば途中からポッと出てきたさとみになど
負けない。最後は自分を選んでくれるはず。
一年くらいは二股された状態でも自分を振り向かせる為に
頑張ろうと思っていた。
もともと、3年間は頑張ろうと思っていたのだし。
- 育とさとみさんとの付き合いは現在まで・・半年が過ぎ早、7か月に
なろうとしている。-
1年頑張ってみて、その先は? 頑張れる? ライバルのいる状況に。
1人の男を2人で共有しているというこの現実。
そして私の今の状況。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
私は今の自分の状況と気持ちを正直に話し、両親や姉に
相談に乗ってもらおうと決心した。
私は妊娠していた。 もちろん、育の子。
皆から反対された。
例えこの先の復縁が叶わぬことになったとしても
せめて認知だけはしてもらいなさい、と。
育へ認知のお願いはしたくないという私の気持ちは分かって
もらえなかった。
そりゃあそうだよね、認知してくれる人間がいないというのなら
ともかくも、頼めばおそらくしてくれるだろう子の父親が
いるというのに、認知を受けないなんて。
こんなくだらないことをしようなんて、世界中探しても私
くらいなものだろう。
家族会議は決裂した。
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