絵の中の窓13 文書
【オブジェクトNo】
■■■―■■■
(初度作成日:19■■/■■/■■)
【事態分類】
■■■―■■■―A
■■■―■■■―B
■■■―■■■―C
【概 要】
■■■―■■■は19■■年まで■■県■■村に存在した、資産家■■■■氏の別邸で発見された、画架及びキャンバスです。対象物の大きさは観測者によって異なり、当該
通常の分析手法に加え、財団が保有するあらゆる観測技術が試行されましたが、キャンバスの素材は不明です。裏側に所有者のサインと推測される書付がありますが、何の言語が用いられているのかは不明です。
キャンバスは通常白紙(不活性状態)ですが、何らかの原因により活性化すると、絵画(■■■―■■■―A~C、以下「絵画A~C」とする)が出現します。
絵画Aはほとんどの場合、荒野または森林に建つ廃墟の絵として出現します。絵画は毎回建屋のデザインや風景が異なっており、最後に観測された廃墟の絵は19■■年まで■■■に存在した旧■■■学校に酷似していますが、周辺の地理や建屋の細部デザインが異なっています。
絵画Aに危険な性質は確認されていません。空間異常又は他の
絵画Bはキャンバス全体が真っ黒に塗りつぶされた状態で出現します。これは絵画Bがあらゆる解析を受け付けず、キャンバスサイズに相当する空間が観測不能の黒く塗りつぶされたような状態(映像ファイルを参照)となるため、便宜上「黒いキャンバス」と表現しています。この際、周辺空間の歪曲が非常に大きくなるため、特別に許可されない限り半径10m以内の絵画Bへの接近は禁止されています。
絵画Bに接触した物体は重量、体積、形状といったあらゆる物理的観測が不能となり、完全に消失します。この性質を利用した危険物廃棄プロジェクト「シュレッダー・プロジェクト」は、絵画Bの出現要件が突き止められなかったことに加え、財団職員が誤って絵画Bに接触するという事故が発生したため、恒久的に凍結されました(注2)。
絵画Cは、絵画Aに絵画Bが重なり合った状態で出現します。
絵画Cは19■■年■■■に1度だけ観測■■■■■。これ■■■■■■■■■■の覚醒■■■■■■■出現■■■■推測■■■■■■■■■■■■■■■の■■■■■■■■■■は■■■■■■■のため、■■■■■■■■は不明です。
(かすれた殴り書き: は で制御 。
(注1)■■■博士:これは認識障害というよりも当該
(注2)本事案は絵画Bにより生じた著しい空間歪曲及び認識障害という状況下で生起したため、関係者の証言と監視機器に記憶された映像データとの整合ができず、単純な接触事故、当該
【追補事項1】
20■■年■月、当該
【追補事項2-1】
20■■年■月、■■県■■市内の学校施設内において空間異常が観測された際、当該
【追補事項2-2】
学校施設に派遣されたウルフ・チームと、学校施設内に発生した異常空間内部における敵性存在との交戦記録については、添付ファイル■■■を参照してください。動作不良を起こした試作装備品については、ウルフ・チームが異常空間内で計測したデータを元に再調整中です(細部は主管部署に確認のこと)。異常空間の収束後、当該
【追補事項2-3】
異常空間の収束後の状況を監視するため、当該学校施設に教職員あるいは学生に
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