第53話:大賢者
大賢者、インゲボー王女はこれからどう動くか計算してくれ
ピロロロロ
王国騎士団を使ってアーベントロート公爵家王都屋敷を襲撃します
現在の愛は652372です。
大賢者、フォルカーとマリアがインゲボー王女の襲撃で死傷する可能性はあるか。
フォルカーの極悪運を計算に入れてくれ。
ピロロロロ
極々低い可能性ですが、死ぬこともあり得ます。
現在の愛は652317です。
大賢者、フォルカーとマリアを領地に戻した場合はどうだ。
それでもフォルカーとマリアが死傷する可能性はあるか。
これもフォルカーの極悪運を計算に入れてくれ。
ピロロロロ
極々低い可能性ですが、死ぬこともあり得ます。
しかしこれはどこで何をしていてもありえる事です。
現在の愛は652198です。
大賢者、フォルカーとマリアを領地に戻した状態で、王都の戦力でインゲボー王女を殺すことは可能か。
できれば王家との争いにはしたくない。
俺が王位を継がない方法でインゲボー王女を殺す方法を考えてくれ
ピロロロロ
計算に時間がかかります。
計算に愛を10000くらい使うことになります。
それでもよろしいでしょうか。
構わないから計算を続けてくれ。
了解しました。
さて、どうするべきだろうな。
フォルカーとマリアを領地に戻すのは確定だが、それ以外をどうすべきかだな。
インゲボー王女が屋敷を攻撃するまで待つか、それともこちらから攻めるか。
大義名分を得るつもりなら攻撃を待つべきなのだろうな。
だがそれだと、元はクズとはいえ、王都屋敷にいる連中を死傷させてしまう。
まあ、だけど、その為にクズを放逐しないで召し抱え続けていたのだ。
俺を殺そうと襲い掛かってきたクズを魅了と支配で味方にしていたのだ。
今さら仏心を出しても無意味だし、クズどもに苦しめられてきた人にも悪い。
ここは当初の考え通り、心を鬼にして見殺しにすべきだろうな。
それに、俺やフォルカーが厳しく鍛えてきたのだ。
そう簡単に死ぬようなクズ弱兵ではなくなっている。
「リヒャルダ、こちらに来てくれ。
ちょっと寂しくなったから、側にいて俺の心を癒してくれ」
「はい、いつでもどこでもヴェルナーを癒させていただきます」
ほんの少しだけ、リヒャルダのお腹が大きくなってきた気がする。
大賢者に聞いて確かめるのが怖いから、まだ確認していないが、たぶんおそらくリヒャルダは妊娠しているのだと思う。
太ったとか便秘だとかではないと思う。
リヒャルダに確かめてそんな返事が返ってきてしまったら、俺は立ち直れない。
だからもっとお腹が大きくなってから確かめよう。
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