第20話 2001/1
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項 バンダリズム考 その 53
?ネオテニー現象との関連性?
<価値観 相対/絶対>
どこかの偉いヒトが、「日本は神の国」とか言って物議を醸していますが、
もし、本当にそうならば、これほどまでに混沌とした状況にはならなかったでしょうね。
しかし、本当に戦前までは神の国だったので
日本人は絶対的な価値観に守られていたのですから
皆、お互いに争いあう必要など、なかったのですね。
例えば、経済では、つい最近まで日本は神の国でしたね。
銀行が絶対に潰れない、で、際限なく出資してくれて、
それを国家が保証しているのですから
国家という名の無根拠な「神」に守られているのも同然でした。
だから、これまでかりそめの繁栄を続けてきたのですね。
(それは、すべて幻想だったのですが。)
それで、その幻想が崩れ、相対的な価値観の中に放り出されている現在があるわけです。
で、皆昔を懐かしんで絶対的価値観を探している。
(ありはしないのですが。)
しかし、幻想としてこれを持つことは、個人レベルでは可能です。
例えば、芸術であったり、武道であったり、
その中に身を投じ、自らと対峙することで求道的に絶対的な価値観を
得ることはその限定された世界では可能ですね。
だから、宗教とかが流行るのですし、科学を根拠にしたがるヒトもいるわけです。
でも、こと生活に関しては相対価値の中に戻らざるを得ませんから、
そこに大きな断裂が生じてより苦しむことにもなりかねないわけですかね。
(だから出家したりするんですけど。)
実のところ、この神道的価値観があった頃の日本は平和でした。
宗教国家、まあ、イメージとしては「フランダースの犬」的、というか(笑)
貧しくとも心は美しく。Plain living , high thinking.
西欧のことわざと日本のそれに同様なものがある、
という同時性の面白さを感じるような
こんな言葉に表現されるような。
以前、お話した[日本人の忘れ物]という本にあるように、
現在では顧みるだけ、という過去。
(壊れてしまった原因は、まあ、この神道的価値観を戦争の道具に悪用した連中、
それを今もなお続けようという馬鹿な年長者の存在、なのですが、
まあ、これは後章「日本文化との関連」
で詳しくお話しようか、と思います)
とりあえず現在は統一された価値観がないために、
集団を律することが困難になりますね。
(成人式で暴れる若者を律することすらできない。ニガ笑)
まあ、成人を祝う、という感覚、もともと神道的な意味合いがあり、
現在にはあまり一般性がない。それどころかその「親っぽい、鬱陶しさ」
を連想させるイメージが、ああした可哀相な若者たち
(おそらくは、真に愛された経験がなく、一方的な暴力に歪められた人格の-
以前、お話したAさんの周囲の連中のような-) を刺激し、結果として混乱に至る。
彼らを作ったのも、まあ、広い意味で神道的価値観を悪用した
かつての日本の支配者達でありますね。
つまりは、根は同じで、
どこかの国の総理大臣が尊大に振舞うのも。
Aさんの周囲の連中のような、異常行動を行う者、の精神が冒されたのも。
成人式で暴れる若者の心が荒むのも。
神道的な価値観を悪用した連中のせいだ、という見解も存在する。ようです。
(日本人の忘れ物、もそうですね)
異論も多々ありますが。
例;儒教的な価値観の誤った解釈であるとか、アンフェアな過当競争の横行
を許すインモラリストの存在...であるとか。
ただし、日本は法治国家であるので、訴訟があれほどまでに面倒でなければ
異常行動を起こす者を律する事が容易になり、
彼らのような正常とはいえない行動を取る者を国家が処罰することで
秩序を保つことがある程度は可能であろう、と思えます。
まあしかし、これは対症療法的なもので、本来は、彼らのような異常な者を発生させない
環境の整備がまず必要なのですね。
モトから絶たなきゃダメ! なんですね(笑)
あきらかな幼稚さが見られる、というのは。
やっぱりEQが低いノネ。(爆)
もっと人生、楽しめば?
と、僕などは思うのですが。
筆者の周辺にも、おかしな人は沢山いますけど...
まあ、無視^^;しちゃえばいいんですね。
まともな人たちだけで、まともな社会を築けばよいのです。
余談ですが、インターネットという情報交流が、そうしたまともな人たちの交流の
媒体になっている、という状況も見られ、楽しい限りです。
どうあっても、そこまでは馬鹿者どもは入りこめませんからネ。(^^)。
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