第14話 2000/9 <臭化ダイオキシン>


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-------<最近の動向>----------------


<臭化ダイオキシン>

7月、この臭化ダイオキシンについての研究発表が行われた各紙、紙面によれば、この物質は通常のダイオキシンに類似の

毒性を持ち、構造としては通常、塩素が存在するところ、

代わりに臭素がある、といった構造の物質で

広く一般的に産業廃棄物処理場などの土壌、たまり水などに存在しているという。

また、北極海のアザラシなどの脂肪からこの物質が高濃度で検出された、

という。(->京都大、摂津大。)

物質の存在自体が問題かどうかについては今後の研究発表を待たねばならないが、

現状では新たな問題発生、との見解が有力であるようだ。






<父子手帳>

8月、静岡県は教育対策の一環?として「父子手帳」を交付することを

この程決定した。

主旨としては、家庭における父性の重要性を説き、父親ー子の関係性から

社会性を子供の精神に形成する。という物のようです。

以前より本誌では父性の重要性について折りにつけお話して参りましたが、

しかし調査が進むにつれ、父親、母親世代への精神環境、社会環境などからの

影響が無視できず、現在「ネオテニー」の項にてこれについて間接的に述べている、

というような状況です。

どうやら、本当に重要なのは父親、または母親が存在している環境、

(社会、労働環境)などにおける「利益追求」を隠れ蓑にした苛めの撲滅、

ではないか、とも思えてきて。

まあ、現在のところ単なる仮定に過ぎないのですが。

だって、お父さんが苛めに遭っていたら、子供に影響あるでしょ?たぶん。





<正義の刃?>

新聞を読んでいたら、このような投書がありました。曰く、

長野県警察にて暴走族を拳銃で脅した、として懲戒免職になった元警察官を

支援します。彼の復職を希望。

....と、いうもので。

うーん。

みなさん、どう思われますか?

正義、難しいですね。

僕は、拳銃で脅すのはまずかったかな、とは思いますけどネ。

ただ、この人は正義漢なんだろう、と思います。でも、警察官という立場では

やっぱりマジイかな^^;。とは思います。

「正義」と名をつけると、下手をすると暴力行為の正当化につながることは、

歴史的にも先例が多数ありますね。

侵略軍、兵士の暴動とか。

最近ではカレー毒殺事件の犯人の家に放火した、とか。

そういう意味では、解雇やむなし。という帰結になりますね。

さて?






<文明のタブー>


ともあれ、共存のためには不要な争いは避けなくてはなりません。

そのためにはいくつかのタブー、というか忌避すべき存在が文明にはあります。

死と生などもそのひとつ。

これの関連事項は、否応なしに文明の綻びをヒトに提示します。

それは、この存在がヒトの動物である部分を、自身に見せつけるからでして。

例えば、生はその遺伝子継承という側面のために、有性生殖、適合選択と

いった動物的本能をヒトに要求します。

これが攻撃性をヒトに回帰させるため、殆どの宗教などではこれを隠蔽し、

タブーとしています。

そして、これを追認した後のヒトは、それ以後競争、攻撃を意識せずには

生活が出来なくなるわけでして。

ですから、生殖をゲーム、として快楽のために行うような現代の風俗現象は

本質的にヒト社会の統制を乱す存在であるわけですね。

(まあしかし、キモチイイ事を規制するのは困難ですからネ^^;)




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項 バンダリズム考 その 47



?Dネオテニー現象との関連性?





さて、またも温泉ネタなのですが、前回のような家族と

食堂などで一緒になったりします。

そうすると、まあ当然の如く子供は落ち着きがありません。


これは、まあ現象としてはいろいろな見解がありますが

まあ今回はそれはおいといて。

子供がご飯を食べずに、うろうろしています。

すると母親、こんな風に言います。


「食べないと、アイスクリームを食べさせないよ!」

「お父さんに食べさせちゃうよ!」


子供なんてものは大人の都合で飯を食ったりはせず

腹減らなければ食わないでしょうね(^^)。

だから、まずは腹が減るように菓子を食わさない、とか。

そういう工夫をせず、ただ文句言ったって無駄であります。

また、好きな物を食わさない、お父さんにあげちゃうなどと意地悪をしても

子供はただ反感を持つだけですね。


親以外に頼れない子供に対し、こうした仕打ちをされた子供は、

親にどのような印象を持つでしょう?


まあ、それ以前に、子供への愛情が感じられないですね。

言うことを聞かない子供が可愛くない、というのも

ペット化の傾向とも言えますね。

弱い者へのいたわり、慈しみ。これも群れの掟でありましょう。

さりとて弱者を容赦なく痛めつけ、支配したがるという傾向は

恐らくは家畜的な特質といえます。

何故ならば、群においてその掟が必要であるのは、

外敵の存在が前提であるからであり、

家畜化された動物では、その外敵への力の構造が行く場を失って

こういう支配構造を作るのであり、

この類似性から、家族、という構造の変化に対する環境の影響が伺い知れます。


...いすれにせよ、この坊やには救いが無く、

少年になるまでは鬱憤のはらしどころが無い、という

状況でありまして。

最近よく耳にする、チンパンジーのような奇声を上げて暴れまわっております。

どうも、これ、彼の心の叫びのように思えて。


少年になってから、どのように爆発するかが心配になってしまいます。


-----[以下 次号へ続く]-------------------------------------------


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