第114話 遅れてきた主人公

 念話で連絡を入れて、ギルビットの噴水で待っていたらやって来た。

 その姿を見たら、今まではちゃんと自粛してくれたらしい。

「終わったよ、盗賊は3人を残してみんな死体になってくれたよ」

 その言葉に皆ドン引きしてた。

「あの、ヤシガンは……」

 そうオズオズと口に出したフランに気を使ってか俺はさいってーな事を言う。

「いたよ、あの野郎。自分のベッドに女を3人も連れ込んでやがった。俺ですら2人しか連れ込めてないのに……」

 またみんな引いてる。

 タチアナさんは苦笑いしているが。

「ねぇ、テレーゼ。今夜僕のベッドに来ない?優しくするからさ」

 ベルナリアとタチアナさんは笑っている。

 フランとルリは落ち着いて見える。

 言われたテレーゼはわたわたしてる。

 皆気を取り直して買い物に戻る。


 ベルナリアの護衛の役をテレーゼから取り戻す。

 おお、テレーゼが洋服を見ている。

 昨日より成長してる。

 今日明日はアフリカ投げナイフは見なくて済みそうだ。


 今日、3人はそれぞれ買い物をしたようだ。

 ベルナリアとタチアナさんは昨日と同じような内容だった。

 ところがテレーゼは預ける物はないとの事だった。

 まあ明日もあることだから今日は無いのかもしれないな。


 夕食時、盗賊討伐の話をした。

 どうやってアジトを探したか、マミーやゴーストを使ったこと。

 ヤシガンを倒したこと。

 女性をギルドで解放したこと。

 3人の盗賊を捕獲してギルド長に渡したこと。

 そして、71体の死体を貰ったこと。


 何より楽しく死体の話をしてたらしくって引かれた。

 何だよ聞いてくれてもいいのに。


 夕食後、部屋にいるとドアがノックの音を立てた。

 扉を開くとテレーゼだった。

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