第113話 怒りのギルド長
「ギルド長恐らく説明する準備ができました」
アジトの位置とアジトの中にあった物と女性と死体と盗賊3人の説明をザッと済ませた。
「それがどうしてここにある?」
「それは……禁則事項と言う奴で……」
「それはどうすれば聞かせてもらえるのかね……」
「貴方が私以上に私の能力を使える……それを証明できれば教えますよ」
「それがどんな能力か知りえない私が……かね?」
「ええ、それが最低条件ですね」
ギルド長はこのことについて諦めてくれるだろうか?
「この国を自身で滅ぼす気になったら聞きに来てください。他国に知られたらそうしたくなるやつがごまんと現れるでしょうから」
さてと、言っておくことは……
「拘束してある3人の盗賊を使って、知りたい事を知ってください。
他の盗賊団との交流が無かったとも言い切れませんし。
女性たちはほぼそのまま解放してしまって問題無いと思いますが、あの10歳くらいに見える娘がちょっと怪しいです。
彼女、26歳のアサシンみたいなので。
慰み者になっていた者もいますが避妊の浄化は掛けておきました。
長期間慰み者をしていた者がいると既に……という事もありますので、その中から困窮しないようにお金を上げてください」
そう言ってある物無い物の山を指さした。
そして、一番大切な物について話す。
「死体は全部ください、今貰ってもいいですか?」
「まあ、いいだろう」
ギルド長に見付からないように死体を倉庫に回収。
「それではギルド長、まだ依頼の途中なので後片付けお任せしていいですか?じゃ」
ギルドを抜け出すと街の人気のない場所からゲートでギルビットに跳んだ。
あとで聞いたらギルド長、後始末は丸投げかと怒っていたらしい。
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