第109話 テサーラの宿にて
宿に戻って状況を説明する。
ノーラタンは問題なさそう。
ただ付近の村が二つ、全滅させられている事。
ノーラタンで解散後、盗賊団退治の任務に就く事。
「全滅……ですか……」
フランがポツリと漏らした。
「全滅だ、ひでえことしやがる」
「ちょっと他人に聞かれると困る話をするので、ベルナリア、タチアナさん、テレーゼ、ちょっとの間口を開かないで欲しい。返事はハイかイイエで。それ以外は手を上げて念話でお願いします。よろしいですか?」
3人は頷いてくれた。
「問題は予定は変えなくていいのかって所になると思う。明日と明後日をギルビットの買い物で明後日の夕方ノーラタンへ行く。そのままでいいか?」
タチアナさんが手を上げる。
『具体的に聞いても?』
「解った。今日、ここにきて
今度はテレーゼが手を上げる。
『急いでノーラタンに行くことを望んだらどうなる?』
「何を置いてもって言うんだったら今からゲートを開くことも出来る。だがこれはゲートの事を知られることを覚悟しないとできない。なるべくなら明日一日はギルビットで買い物して夕方ノーラタンってことでお願いしたい」
ベルナリアが手を上げる。
『お父様、お母様は無事ですか?』
「領主様の家族に何かがあったという話は聞いていない。恐らく大丈夫だろう、でだ結論を出したい。予定を変えるか、変えないかだ」
俺は手を上げて口に出す。
『俺は変えるに1票、但し自分の力を最低限誤魔化せる分の余裕を残して明日の夕方にノーラタンで解散する形でだ』
ルリが手を上げる。
『私は難しい事情は知りませんし解りません。なのでユウキに1票を預けます』
テレーゼが手を上げる。
『元々ユウキに依頼をしたのはお嬢様だ、なら私はお嬢様に1票預ける』
タチアナさんが手を上げる。
『私の雇い主は領主様で私にはユウキさんの権利を侵す資格は無いわ。だから私の票は放棄します』
フランが手を上げる。
『私の中でどうするのが正解なのか答えが出ないの。だから放棄します』
ベルナリアが手を上げる。
『私は領主の娘として領民を守る義務があります。そこに領民を守る手段があるのならそれに
そこにマルケスが手を上げて現れた。
「あのわしも一緒に食事してもいいですかのう?」
緊迫した雰囲気は壊された。
いかん、マルケスの分念話のスキルにポイント追加するの忘れてた。
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