第20話 エルガライズ商会
冒険者ギルドのカウンターでクエストの受注を行う。
受けるのはもちろん『護衛任務』だ。
パシリアさんから一人で受けるのか?と聞かれたが他に居ないので仕方ない。
ギルド長から許可が出たので無事に受ける事が出来た。
パシリアさんからエルガライズ商会の位置を聞いてクエストの詳細について打合せに行く。
ついでに『異世界知識』をレベル20まで上げてしまった。
これで知りたい情報はすべて俺が握った。
商会の位置は北東地区の中央付近だった。
商会に行く前に買い物を済ませるべく広場にて露店巡りを行う。
マルカおばちゃんの店を中心にしてそろえていく。
日用品、雑貨
・フード付きローブ 500G
・ロープ10m 200G
・鍋 200G
・テント 600G
・毛布 300G
・衣類(中古一式) 500G
・食器一式 200G
・お玉 50G
合計:2,550G→2,500G
食料
・黒パン 30個 300G
・野菜各種 1,000G
・塩漬け肉 2kg 800G
・加工肉 1kg 500G
・チーズ 1kg 500G
・果物 色々 1,000G
・オリーブオイル 1L 100G
合計:4,200G→4,000G
食料はクエストの内容と照らし合わせて使わないかもしれないが、倉庫に入れておけば腐らないから便利だね。
買い物を終えて商会に向かう。
エルガライズ商会はそれなりに歴史のある商会らしい。
先代の代表は信用第一で堅実な商売をした人だって。
今の代表は先代の長女に当たる人で、先代よりも新しい発想をして商会を成長させている。
売り上げは前年比120%位で増やしている。
名前はウィンデール=エルガライズ、歳は32。
旦那さんは入り婿だけど番頭をやっている。
少し横領をしているけど額が多くないので代表に見逃されている。
浮気もしているようだけど、最近悪い女性に引っ掛かったらしく横領の額が増加している。
それぐらいにしておかないと、奥さんに捨てられそう。
子供が現在2人、14歳の女の子と12歳の男の子。
女の子の方は
グー〇ル先生もうそれぐらいで。
情報を知ろうとするとどれだけでも得られてしまうので、興味の方向が迷走しないようにしないと終わらない。
建物は周りに溶け込む石造りで大きな搬入口兼入口になっている。
いざという時に暴徒や盗賊から守れるような入口になっている。
入口から入って声を掛けると番頭が出てきた。
番頭なのは衣装で分かった。
「何の御用でしょうか?」
「冒険者ギルドから仕事の斡旋を受けてまいりました。どうぞお入りください。ありがとう」
……
「……外した?」
「……わりと」
「マジか。なんばグランド〇月ならドッカンと湧いてるのに。異世界の壁は厚かったか」
吉〇興業ももう少し頑張った方がいいんじゃないだろうか。
「まぁいいや。依頼の内容は誰に聞けばいいですか?」
「私が説明しましょう。奥へどうぞ」
例の番頭さんと共に応接室のようなところに通される。
ソファーに座って話を聞く。
クエストの目的地の領都グリンウェルはここより東方へ約180km。
そこへ馬車4台で向かう。
順調に進めば日程は5日又は6日。
馬車には馭者と商人が乗る。
馭者は全部で7人、商人が1人。
護衛対象は優先度順に商人、馭者、馬車と馬、積荷。
報酬は無事に目的地に着いた物と者で支払う。
商人3,000G、馭者一人2,000G、馬車と馬一台分1,000G、積荷一台分500G。
全部守れたらボーナス1,000G。
食料は商会が用意する。
出発は明日の朝、日の出の時間にエルガライズ商会集合。
「以上ですが、何か質問や要望はありますか?」
こちらの人数は聞かれる前に言った方がいいだろう。
「食料は一人分で頼む」
「は?」
この人『は?』って言っちゃったよ。
「食料は一人分で頼む」
大切なことなので……
「しかし他の方は……」
「食べたくないって言ってるんだよ~。困ったもんだよね~」
ちょっと惚けて肩を竦めてみせる。
「他の事は俺の言う事聞いてくれるんだけど、食事に関しては一刻者でね。食べてくれないんだ。番頭さんからも言ってみてくれない?」
番頭さんの返事を待たずに席を立ち、部屋の入口の外に倉庫から死体を4体取り出して、
『
『ガーダー』2体と『アーチャー』2体を入口から登場させた。
番頭さん、椅子に座っていたけど、スケさんたちを見てガタッて腰を浮かしかけて驚いてた。
これはドッキリ大成功の看板作らなきゃ。
「まぁ、そうゆう訳で食事は一人分でいいので、よろしくお願いいたします」
番頭さん、浮かしかけてた腰を椅子の上に戻しながら、
「わっ、分かりました。一人分で用意します」って言ってた。
『
死体を取り出したところを掃除した。
こういう所、大事なんだ。
「それでは護衛任務の件はそういう事でお願いします。ところで話は変わるのですが、エルガライズ商会では個人との取引は行っていますか?行っているのなら塩と胡椒を譲っていただけませんか?」
譲ってもらえた。
・塩 10kg 1、000G
・胡椒 1kg 8,000G
塩も胡椒もやっぱり高かった。
味に問題があったのは調味料が高いからなのか?
テサーラの街は結構な内陸部にあるからな。
馬車と船に運搬を任せているこの異世界では仕方が無いのか。
「それではまた明日の朝にお伺いいたします」
頭を下げて退出した。
さて、近くで手に入るといいな。
商人、職人街に来たのでお買い物。お買い物っと。
・焼成煉瓦 1立方メートル 10,000G
・両手斧 1,800G
・鉄の棒 直径10mm 60cm 10本 5,000G
煉瓦はさすがに持ち運ぶのは無理だった。
どうしたかって?
決まってるじゃん。
何か別の物で周りの人の気を引いてる間に倉庫に仕舞えばいいんだ。
「あっ、UFO」
……ちょっと新しすぎちゃった。
やり直すの恥ずかしかった。
武器屋を探して鉄製のクォータースタッフを手に入れた。
・鉄のクォータースタッフ 8,000G
いや~、スタッフはひのきじゃ余り持たなかったよ。
刀で切りつけられたり、噛まれたりするたびに削れていくんだもの。
やっぱり鉄だよ。アイアンだよ。
これにて買い物終了。
宿に戻りました。
空を見上げるとそこには……
「あ~、月が二つある~」
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