第4話友人

一時間目の英語の授業で俺の一つ前の席の三原正信が前から順番に当てられていることに気づかずにウトウトしているとき

ったく、しょうがねーやつだと思いながら後ろからシャーペンを肩にぶっさして起こした

「いってーな、達彦中学時代からの親友に何すんだよ」

「そんなことは後だ、正信お前次当たるぞ」

「どこだよ~親友~俺勉強できねーんだよ教えてくれよ~」

「ったく、しょうがねーなー」

そんなやり取りを隣の有明春奈は不思議そうに眺めていた

三原正信はこいつがさっきも言っていたように中学からの親友だ

だからこいつは俺がどうして人間不信になったかを知っているやつでもある

中学では同じバスケ部だったが正信は高校に入ってから野球部に所属している

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