第4話
急いで階段を下り扉を開けた。
「ママ!やっぱりわたし!」
リビングにいるママに今の気持ちをぶつけてみた。
元々コスプレをしていたとの生活をママが一番応援してくれそして何より心配してくれてた。
だからわたしがコスプレを始めるのもやめるのも全てわたしの気持ちを大切にしてくれていた。
「えいなが本気でやるって決めたのならママは何も言わない。でもコスプレも勉強ももちろん将来のこともしっかりとやりとげるのよ」
少し呆れたようなホッとしたような顔をしながらママは賛成してくれた。
もちろんそのあとパパにも説明をし二人に了承を取れてからわたしもホッとした。
ベッドに横になり報告しなければならない人いると思いスマホを開く。
<あのときはありがとう!たぶん心のどこかでまだコスプレをしたいって気持ちと諦めないといけないって気持ちが揺らいでて逃げていたのかもしれない。でも待ってる人がいるって言われてハッとしたよ!またコスプレ頑張ってみます>
送信ボタンを押し閉じようとしたときすぐに既読になって返信が来た。
<そうか、よかったな!きっと待ってる人喜ぶと思う!頑張れよ>
わたしをまたコスプレの世界に誘ってくれた初瀬くんに感謝の気持ちでいっぱいだった。
翌日週末ってことでやらなければいけないことがたくさんあった。
まず親友のみみちゃん!
突然の引退宣言はみみちゃんにも相談なしに勝手に決めてしまっていた。
だから引退したあとみみちゃんは心配と怒りで連絡が来た。
なので今回はきちんと自分から先に連絡をしなければ。
「ってなわけでまた頑張ってみようかなって」
電話の方が早いと思いみみちゃんにかけ説明した。
「親友だけど一ファンとしてその言葉待ってたよ!えいなちゃん、おかえり」
みみちゃんは喜んでそして少し涙声で喜んでくれた。
続いて若野さんに連絡。
引退すると言ったときは凄く止められてたな。またコスプレ始めたいですと言ったら怒られるかな?
こちらもメッセージを入れ話したいことがあると言うと向こうから電話がかかってきた。
「コロコロと意見を変えてまた突然やめたいですって言わないでしょうね?」
やはりお叱りが。ぴえん
でもわたしははっきりと言った。
「コスプレに将来をかけたいんです!待っていてくれる人の期待に応えたい、そして何よりわたしがコスプレをしたいんです!コスプレが大好きなんです」
上手に自分の気持ちを伝えられたかわからず目を瞑り手は強く握りながら言った。
「わかったよ!それならえいなの夢協力させてもらいます!また一緒に楽しもう」
若野さんは優しくでも力強く言ってくれた。
本当にわたしの周りで支えてくれる人はいい人たちばかりだ。
少しでも恩返し出来たらいいな。
こうしてSNSで再開を発表するまでの数週間は準備に追われた。
「よし!投稿するぞ!」
久しぶりに自分のSNSに書き込みをした。
そして送信ボタンを。
「みんなが喜びますように」
緊張で手汗をかきながら祈るようにみんなの反応を待った。
※今回のコスプレイヤーあるある
コスプレの世界に入るルートは人それぞれ
大好きなキャラクターを演じられるコスプレは自分の生き甲斐
コスプレが何より大好き
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