第3話


しばらくの間、天使ちゃんの投稿を眺めていた。


「他にも待っててくれる人...今でもいるの..かな?」


わたしは普段しないエゴさをしてみることにした。

冬コミコミの写真や今まで参加したイベントの写真がたくさん貼られている。

そして必ずみんなこう書いてあることに気付く。


<えいなちゃんの卒業寂しい>


<えいなちゃんにまた戻って来てほしい>


<えいなちゃんのコスプレまた見たいよ>


<えいなちゃん待ってるよ>


どれくらい読んだかわからないがみんながわたしの名前を呼んで必要としてくれていた。

ふと見るとひなたさんの投稿も。


<えいなちゃん!冬コミコミからだいぶ立ったね!今えいなちゃんは元気かな?たくさんのファンに囲まれているえいなちゃんはやっぱり自分達のアイドルだよ!もし帰ってくることがあれば笑顔でおかえりと言いたいな!叶わない夢かもだけど...それでもこれからもずっとえいなちゃんのファンだよ>


そしてその言葉の下には編集でいろんな今までの写真がひとつに集められた画像が貼られていた。

ひなたさんやれんさん、天使ちゃんたちの画像。

そこにはいつだってわたしも写っていて。

あれ?どうしたんだろう?

目から涙が溢れた。


「初瀬くんにやらせたな...」


わたしは涙を拭きながら笑った。

そして部屋を出て階段を降りる。


「ねぇー!話があるんだけど...」




※今回のコスプレイヤーあるある


コスプレの写真は思い出、そして宝物

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