第9話
冬コミコミ前日、いつも通り前乗りして東京へ蓮月くんとやってきた。
前に蓮月くんの話をしたことあるひなさんに先に会わせるため今待ち合わせ場所に向かっていた。
「これから会う人は明日一緒に回る人なんですよね?水無月さんの好きなコスプレイヤーさんのファンの人たちがたくさんいる中俺みたいに無知な人が行って大丈夫なのかな」
蓮月くんは不安になっていた。
確かにあたしみたいな少し頭のおかしい?(えいなちゃん大好きマン)人ばかりの中に普通の人がいたら浮くのかな?
でも...そんなことない!
「最初は誰だってえいなちゃんのこと知らなかったけど会ったりしてすきになったり興味出たりするんだよ!」
今回のイベントがきっかけでえいなちゃんのことをすきにならなくてもコミコミにかかわることで自分の趣味などが広がればいいな、興味沸くものがあればいいな。
そんなことを思った。
「あっ!ここだ!」
話している間に待ち合わせした喫茶店についた。
「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様」
可愛いメイドさんが出迎えてくれた。
そうここは前にイベントで来た場所。
懐かしいな、ここでえいなちゃんがメイド服着てオムライスに言葉を書いてもらって...。
あたしはニヤニヤしていると声が。
「あのー水無月さん、呼んでますよ」
あたしの肩をポンポン叩きながら蓮月くんが話しかけてきた。
「ひなさん!すみません!お待たせしました」
あたしと蓮月くんはひなさんのいる席についた。
さっそくひなさんに蓮月くんを、蓮月くんにひなさんを紹介。
蓮月くんの顔を見ると緊張で強張ってる。
「蓮月くん大丈夫?」
あたしの言葉に蓮月くんはこんなところ初めてでと辺りをキョロキョロしながら言ってきた。
蓮月くんは見ての通りイケメンでリア充男子。確かにここの雰囲気に合わない気もするが今の時代リア充オタクはたくさんいるし気にする必要ない。
「ここは喫茶店!そんなに気を張らなくて大丈夫ですよ!蓮月くんはコミコミ自体初めてなんですよね?一緒に楽しむためにこれからいろいろ教えますね」
ひなさんが緊張している蓮月くんに優しく声をかけてくれた。
ひなさんやっぱり頼りになるなー。
あたしも初めてのコミコミのときひなさんにいろいろ教えてもらったことを思い出した。
「冬のコミコミはまず防寒が大切ですよ!」
ひなさんが順に話始める。
・カイロ
・手袋
・マフラー
・帽子
・温かい飲み物
・携帯食料
・ビニール袋
・折り畳みイス
・モバイルバッテリー
「だいたいこれくらい持っていたらなんとかなります!これから蓮月くんがコミコミの魅力にハマったらいろいろ他にも用意が必要だと思いますが初めてはこんな感じですね」
蓮月くんはひなさんの話を真剣に聞いていた。
そのときもう一人あたしたちの席にやってきた。
「遅くなりすみません!」
れんさんだ。
明日はこの4人で回る。なのでれんさんにも蓮月くんを紹介するために呼んだのだ。
「あたしたちもさっき来たので大丈夫ですよ」
れんさんにもささっと蓮月くんを紹介しいろいろ準備のため喫茶店を出た。
「みなさんいろいろありがとうございました。初めてのコミコミ楽しみになってきました。明日はよろしくお願いいたします」
買い物も済ませひなさんたちとは別れた。
いつもはひなさんたちと近くのホテルに泊まるが今回は蓮月くんもいるので少し離れたカプセルホテルに。
ホテルに着いて明日早く起きるためあたしたちも寝た。
※今回のコミコミ講座
初めてのコミコミ参加は冬がオススメ
コミコミに着いてからカイロや携帯食料も買えるので足りなくなったら補充しよう
目的のものが明確にあるのなら大きめの折り畳み袋を用意
お札ではなく小銭を用意
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