えいなちゃんが天使じゃないならこの世に天使なんていない。

第5話

ひなたさんとの時間もあっという間に終わり次はれんさん！

「えいなちゃんSNSで写真集の話聞いてから凄く楽しみにしてたよ！今日も全部ください」

れんさんはひなたさんの次に長いファンの方。

最近はひなたさん、天使ちゃんと仲良くしてるのを見てわたしも密かに3人の関係いいなと思ってた。

「れんさんにも早く見てほしいな！れんさんが１番気に入ったページあとでSNSで教えてね♪」

れんさんとお約束をして次は天使ちゃん。

わたしの腕にみみちゃんはツンツンしながらニヤニヤした。

わたしはみみちゃんにからかわないでよおと顔だけで表現し天使ちゃんの方を向いた。

やばい！やばいよおぉー！

今日も天使ちゃん可愛いー。

「えいなちゃん今日はいつもより可愛いよ。これえいなちゃんのことを考えて選んだんだ！よかったら」

天使ちゃんは少し照れながらわたしにプレゼントを渡してくれた。

わたしのことを考えて？もうその言葉だけで顔がニヤけてしまうがここはちゃんと余裕の顔を作った。

「天使ちゃんとこうして出会えて本当に嬉しいし今日も来てくれて本当にありがとう！」

わたしはプレゼントを後ろに置いてあるプレゼントボックスに入れ天使ちゃんの手を取りお礼を言った。

「えいなちゃんの卒業コミコミ本当は凄く寂しくてやめないで欲しいって何回も思ったよ。でもひなさんやれんさんたちがえいなちゃんの未来を応援しててあたしもえいなちゃんの未来を応援したいって思ったよ！だからえいなちゃん...」

天使ちゃんの手が若干震えている感じがした。

「いつも...天使ちゃんはわたしを元気付けてくれた。頑張る力をくれた。わたし天使ちゃんに会えて本当によかったよ」

天使ちゃんが何かを言う前に感極まってわたしも自分の気持ちを伝えた。

天使ちゃんはそのあと写真集とポスターをたくさん買ってくれたが結局何を言いかけたのかはわからないままになった。

全てわたしの作品は売り切れた。

隣の子に話しかけようとしたが忙しそうにしてたので結局話しかけることなくわたしは片付けをしその場を離れた。

時計を見ると少し時間が余る。

＜急遽ですが少しの時間だけ広場で今回の写真集の衣装で遊びに行こうかなと思います！もしなら会いに来てね(°▽°)＞

わたしは自撮りと共にSNSに投稿した。

＜えいなちゃん！風のように光の早さで会いに行くね！＞

すぐに天使ちゃんからコメントが。

わたしはまたもニヤニヤしながら広場へ。

わたしに気付いてくれたファンの方がたくさん集まって最後の撮影会をした。

そしてそろそろ帰る時間。

「みなさん、今日は本当にありがとうございました。わたし事で急にやめることになってしまいすみません。でも凄い楽しい時間をたくさん過ごせました。みなさんのこれからの未来もえいなは応援しています！みんなのことが大好きだよーーー！ありがとうーー！」

こうしてわたしは最後のコミコミをみんなに見送られながらその場を後にした。

※今回のコスプレあるある

ファン１人ひとりの顔や名前を覚える

ファン同士が仲良くしていると嬉しい

コスプレは本当に凄く楽しい