第7話
「まもなく東京ーとうきょー!お降りの方はお忘れ物のないようにー」
あたしは上に置いた荷物を取り出し新幹線から降りた。
さすが東京駅。
見渡す限りの人..人..人...!
久しぶりの東京で人混みに飲まれそうになった。
「ひかりちゃんほら!行くよ」
たくさんいる人の中から手を握られあたしを引っ張ってくれた。
「全く!迷子になったらどうするの?とりあえず朝ご飯食べに外に出よう」
手を握られたままあたしは連れて行かれるまま付いていった。
近くにガスドがあったのでそこで食べることに。
注文を終えメニューが運ばれるのを待った。
「改めて今日は誘ってくれてありがとう!りゅうくん」
あたしはりゅうくんにお礼を言った。
~時を遡ること12時間前~
「りゅ、りゅうくんどどどど...」
あたしがびっくりで動揺しているとりゅうくんがあたしの唇に自分の人差し指をくっ付けシーと言うポーズをした。
あたしたちは起き上がりリビングへ。
「明日ゲームの大会があって本当は姉ちゃんと行く予定だったんだけどどうしても外せない用事が出来たらしくて...」
話を聞くと有名なゲームの大会が明日東京で開かれるらしい。
そしてなんとりゅうくんはその大会にエントリーしていたらしく、りりちゃんと東京に行くつもりだったが行けなくなったとのこと。
りゅうくんはまだ中学生ってこともあってさすがに一人で東京には行かせられないと言われてあたしの名前を出してあたしがいいなら...ってなったらしい。
「って待ってよ!あたし東京行くお金今ないしあたしも明日本当は東京行く予定でいたけどママにダメ言われたし..」
あたしがガッカリしているとりゅうくんが話し出した。
「そこは大丈夫!母さんが連絡さっきしてくれてお金のことも行くことも大丈夫になったから」
りゅうくんは笑顔で答えた。
~そして今~
「お礼を言うのはこっちだから」
逆にりゅうくんにお礼を言われ楽しく話していると料理が運ばれて来た。
あたしたちは時間を気にしながらも美味しく楽しく食べ終えた。
時間を見るとりゅうくんが大会に出る時間が迫ってきた。
場所を聞くとあたしが行こうとしているメイド喫茶から近いことがわかったのでりゅうくんを会場まで送ることに。
「りゅうくん!大会頑張ってね!またあとで迎えに来るから」
「そっちも楽しんでね」
そう言いあたしたちはそれぞれ別れた。
少し早いけどメイド喫茶に向かおうと歩いてると電話が。
「あっひなさん?どうしました?」
ひなさんが慌てた様子で電話してきた。
あたしは今日新幹線に乗っている最中にひなさんとれんさんにはイベント参加できることを伝えてあったのできっとイベント関連のことだろう。
「えいなちゃんのSNS見ましたか?」
SNS?あたしはまだ見てないことを伝えると今すぐ見てと言われた。
えいなちゃんのSNSを開くと5分前に投稿が。
※今回の推しあるある
推しに会うには周りの協力も必要
イベント参加前には仲のいいフォロワーさんに連絡
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