第6話
ン?待って!
あたしは動揺しながら今起きていることが理解出来なかった。
今あたしはえいなちゃんに手を取られグラウンドへ走ってる。
えいなちゃんは先生に借り物の紙を渡しあたしの方を見てニコニコしながら行ってよしと合図を出していた。
一人取り残されたあたしは先生に誘導され元いた場所に戻った。
「ひかりちゃんお帰りなさい!あの女の子の紙何書いていたの?」
りりちゃんのママに聞かれたがあたしも何が書いてあったかはわからなかった。
ただあたしがわかるのはえいなちゃんの手が暖かくてふわふわしてて握ってて気持ちよかった...って何考えてるんだろう。
ふとえいなちゃんを見るともうゴールしてて他の人を応援していた。
次はりゅうくんの走る番。
りゅうくんも紙を拾ってあたしの方へやって来た。
「だからさっきからなんなのよー!ねぇ、りゅうくん?その紙何書いてあるの?」
りゅうくんがあたしの手を引きながらまたグラウンドの方へ行く。
先程と同じく先生に紙を渡すとりゅうくんは行ってしまった。
あたしが戻ろうとしたとき
「人気者ですね♪」
先生はあたしに向かってニコニコしながら言い他の子が次々と紙を持ってきたので持ち場に戻っていった。
結局借り物競争であのとき二人が拾った紙に何が書いてあったかはわからなかったが無事に体育祭が終わった。
今日はこのままりりちゃんのお家にお泊まり。
夕飯を食べてお風呂に入りりちゃんと就寝の準備。
ベッドが一人用なのでその隣に布団を敷くことに。
あたしが布団で言いと言うのにりりちゃんが布団であたしがベッドで寝ていいと言うのでせめて布団を敷くのはあたしがやろうとしたが結局二人で敷いた。
今日は体育祭で疲れてるってこともあり、りんちゃんは速攻でイッてしまった。
今日は楽しかったな。
まさかえいなちゃんに会えるなんて。
幸せに浸りながらあたしも目を瞑った。
「ひかりちゃん」
遠くの方で誰かが呼んでいる。
振り向くとそこにはえいなちゃんが。
「え、ええええいなちゃん!どうしてここに?あわあわ」
「ひかりちゃんに会いたくて!今日は来てくれてありがとう!ひかりちゃん大好き」
突然えいなちゃんはあたしの体を掴み揺らしながら言ってきた。
体が凄く揺れる。
「ン...!ハァハァ!夢?って...わっ!りゅ、りゅうくん!どうしたの?」
夢を見ていた。
起きるとそこにはりゅうくんがいた。
※今回の推しあるある
夢にまで推しが現れる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます