第8話
えいなちゃんのことを打ち明けたあの日からゆうすけとは連絡を交換する仲にまでなった。
そして今日放課後、家に来てえいなちゃんグッズを二人で見ようって話になった。
キーンコーン
カーンコーン
あたしは荷物をまとめ早めに教室に出ようとした。
すると後ろからひまりに引き止められた。
「ひかり!どこ行くの?今日買い物付き合ってくれない?」
あたしの手を取り上目遣いで聞いてくる。
一瞬「うん」と言いそうになる甘い誘惑だったが遠くの方でこちらを見てる視線を感じ我に返る。
「ご、ごめん!ひまり、今日バイトなんだ!また行こう」
あたしはひまりの手を改めて繋ぎ直し言った。
するとひまりは小さくわかったと言ってくれた。
ひまりに申し訳ない気持ちもあるが先約はゆうすけ。
あたしの様子を見たゆうすけもいつの間か居なくなってて急いで家まで向かった。
「約束忘れたのかと思ったよ」
あたしが走ってるとコンビニの前でアイスを食べながら話しかけてきた。
「あれ?ゆうすけ!?なんでここに?一回帰ってから来るんじゃなかったの?」
だからあたしも急いで帰ってえいなちゃんグッズを整えようと思ったのに。
でもゆうすけの話を聞いて一緒にそのまま直で家に来ることになった。
「だってえいなちゃんグッズだよ?1分1秒でも早く見たいじゃん!」
あたしもその気持ち凄くわかる!
早く家に帰ろう。
あたしとゆうすけは小走りで家に向かった。
コンビニ近くの木の影に誰がこちらを見ているとも知らずに。
※今回の推しあるある
1分1秒でも早く推しを眺めたい
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