第6話


イベントも無事に?終わりあたしは地元に戻ってきた。

結局あの後、病院で点滴をし本来ならイベントで使うはずだったお金を病院に払い次の日学校ってこともあって地元にとんぼ返りしてきた。


「でも...ムフフ、えいなちゃんのチェキ可愛いな」


イベントに参加出来なかったあたしだがひなさん、れんさんがあたしのためにえいなちゃんにお願いしツーショットではないけどえいなちゃん単独のチェキとコメントまでくれた。


天使ちゃんへ

次は一緒に撮ろうねハート←これ重要



「これよかったら!」


「元気出してください!」


泣きそうなあたしにひなさん、れんさんはグッズをくれた。

えいなちゃんとアニメ、エリンとコスのコラボクリアファイルだ。

そしてトドメのチェキなもんだから参加出来なかったけどようやく元気を取り戻した。


「よし明日から学校だしこのクリアファイルを持っていこうかな?嫌、待てよ!誰かに盗まれる可能性もある...なら止めといた方が...うーん」


そんなことを考えてるといつの間にか寝ていた。

翌朝、まだ昨日の疲れが残ったまま学校へ向かう。


「ひかりおはよう」


教室に入ると友達のひまりが挨拶してきた。

ひまりは高校に入って一番最初に仲良くなった大好きな友達だ。

誰とでも仲が良く優しくてオシャレでキレイ。


「ひまりおはよう」


挨拶をするとひまりはあたしの顔をじっと見てきた。


「あれ?ひかりなんかクマ凄くない?疲れてるようだし、大丈夫?」


ひまりは少しの変化にすぐに気付くタイプだ。

あたしは大丈夫と言うとそこからしつこく聞いてこない。

そんなところも大好きだ。

でも大好きなひまりにも内緒にしていることがある。

それはえいなちゃんのことだ。

前にえいなちゃんの話をするチャンスがあった。




夏休みも終わりすぐのとき


「見ろよ、ひびき!最近SNSで人気のコスプレイヤーなんだけど!えいなちゃんって言うんだぜ!俺、最近ファンになっちゃって」


え?えいなちゃん?

まさかクラスの男子にも浸透してきたとは。

ゆうすけもえいなちゃんファンか?

あたしは嬉しくて耳をダンボにし、えいなちゃんを見てるとファンになっちゃうよね、うんうんと聞いていた。


「どれどれ!本当だ!可愛い」


だよね!やっぱりえいなちゃんは可愛い!


「しかも胸もデカいな!」


うんうん、胸もデカいし...って!えいなちゃんの神聖な体をいやらしい目で見るな!

そんなことを思っているとひまりがやってきた。


「男子たちが話しているえいなって子、私も知ってるよ!ひかりは知ってる?」


お?これはひまりに話すチャンスかも、そんなことを思って話そうとしたとき


「確かにゆうすけが言うとおり可愛いんだけど露出とかしすぎなんだよね、あれ完璧狙ってるってか、そういうの良くないと思う」



この話を聞いてからあたしは未だえいなちゃんが好きってひまりに話せないでいる。

ひまりもえいなちゃんに逢って話せば絶対好きになると思うんだけどな。


チャイムが鳴りあたしたちは授業に入る。

国語の時間、数学の時間と過ぎて行き体育の時間になった。

体操着に着替えグラウンドに行く。


「あれ?ひまり体操着また小さくなった?」


ひまりが着ている体操着はピチピチだった。


「最近また"ここ"が成長しちゃって」


恥ずかしそうにひまりが言う。

あたしは"ここ"に目をやるとそこにはメロンがいた。

もちろんあたしが圧倒するくらいだからクラスの人気者、ひまりがメロンも持っているとなると男子も黙ってはいない。


でも良く見るとゆうすけだけは興味なさそうだった。



※今回の推しあるある


他の人が推しの話をしていると耳を立てて聞いてしまう


大好きな推しのことをいやらしい目で見られるとなんとも言えない気持ちになる(自分は思ってもいい)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る