蛙水クサリ
旧姓・
ルエカの夫、曰く上司の娘の誕生プレゼントを探していた時に蛙水工房に訪れ、店主であるルエカに一目惚れした。
ルエカ曰くおそらく美しいと称される容姿の男で性格は最悪よりもまし程度だったらしい。
ルエカには天涯孤独の小市民と偽っていたが、実際は長らく超速カタツムリの奏者の家に仕える名家・蛇草家の三男坊であり、家族は普通に生きている。
彼自身も物心ついた頃から三つ年下の『歌姫』の従者を務めている、ちなみに上司の娘と言っていたのはこの『歌姫』のことである。
身分を偽っていたのは身分のせいで惚れた女に逃げられたくなかったためで、婚姻届にサインするまでルエカに一度も名字を名乗ったことがなかった。
ちなみにルエカは政治事情にかなり疎いため、フルネームを知った後も蛇草がそこそこの良家であることに気付かなかった、本人に言われてもよくわからなかった。
超速カタツムリの奏者の従者を務めるため、将来的にもかなりの自由が制限される事を知っていた彼は幼い頃から伴侶だけは誰にも口を挟ませず自由に選ぶと決めていた。
なので家族に自分の恋路に口を挟ませないように身内には誰にもルエカの存在を知られぬように苦心し、ルエカが自身の身内に接触しないように天涯孤独だと偽り、最終的に身内には誰にも結婚する事を事前に伝えず婚姻届を提出した。
婚姻届を出した二週間後に家族に結婚した事を告げた、家族会議が勃発し、母は泣き父は激怒し兄二人には心底呆れられたが我を通し結婚を認めさせたらしい。
その後は幸せな新婚生活を送っていたのだが、『歌姫』の暴走により自由を奪われ、超速カタツムリが滅んだ際に『大巻貝』のスパイに保護されるも脱走した。
しかし妻を探し出すことは出来ず砂漠で力尽きていたところ、通りかかったキャラバンに拾われ、以降はそのキャラバンの一員として働きつつ妻を探している。
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