超速カタツムリ関連

超速カタツムリ

 数年前に滅んだ世界最速の大型カタツムリ。

 内部に居住区を作るタイプのコロニーだった。

 蔑称・子喰いのカタツムリ。

 カタツムリは基本的に動きが鈍重だが、このカタツムリは自分が生んだ子を五百年間ひたすらに共食いし続けた結果、カタツムリとしては異常な速度で移動できるようになった個体。

 他の大型カタツムリと違い元々名はつけられておらず、超速カタツムリや蔑称である子喰いのカタツムリは外部から呼ばれはじめた名前。

 滅ぶ前までは基本的に超速カタツムリと自称していた。

 このコロニーからは『カガク』は既に忘れ去られていたものの、カタツムリの力によって世界に水を取り戻すという悲願は五百年間忘れられることなく受け継がれており、共食いを繰り返しているのも超速カタツムリをより成長させるために行われてきた行為だった。

 通常のコロニーと違い大規模な移動を繰り返していた、また多くのカタツムリを共食いした個体であるため、世界最大のカタツムリ『大巻貝』と並んで恐れられていた。

 が、『大巻貝』都長の策略とある人物の裏切りにより呆気なく心臓を砕かれ滅んだ。

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