みこっち先生

「えっと、それで詔先生。先生は葵とは、どういう関係なんですか?」

「葵ちゃんは、この同好会の会長さんなんでしょ?

 昨日葵ちゃんから、『新しく同好会を作りたいです!』って言われちゃってさ。

 どんなことしてるのか見に来たんだ〜」

左右論争してたとか言えねぇ〜。

先生は、そう言うと笑顔で僕の方へ向いた。

「えっと、槐君だっけ。

 槐君、『何でこの人メイド服なの?』とか思ったでしょ。」

しまった。僕としたことが顔に出ていたらしい。

「ええ、まあ、はい。

 不躾ですが何でなんですか?それがわからないと、気が気で今日は寝れそうにありません。」

 最後の方は茶化しはしたが、この質問自体は本心だった。

「それはね…。」

そう入った瞬間、全員の目線が先生に集まったのがわかった。

ごくり。

きっとこの服は先祖代々伝わる伝統あるメイド服とか…。

「………。せ、先生の趣味です‼︎」

やべえ。超可愛いこの人。

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