謎の指示書(仮)
翌日。目を覚ました僕は、いつも通りに学校へと通い、いつもと同じ場所の椅子に座った。
逆に、椅子が同じ場所じゃなきゃ普通に怖いが。
しかし、いつもと違っていた点は、机の上に、果たし状のような縦長の紙が置いてあった。
何じゃこりゃ、と思いながらも袋を開け、中を見ると、書類が何枚かはいっていた。一枚は、昨日書いた同好会員名簿の紙。もう一枚は、手書きの指示書だった。
まだ葵は学校に来ていないため、この手書きのプリントということは、昨日の帰りに葵がここに書き置きしたと推理できる。
でも、そんなめんどいことするくらいなら、朝早く来て、言ったほうが早いと思う。
ばかなのかな。ばかだった。
指示書(仮)には、「同好会名簿を先生に提出せずに、寝ないこと」とあった。
こんな指示出されたら寝ないわけがない。
あいつ、僕の深層?心理をよくわかってやがる。僕は、人にしろと言われたらしたくなくなる症候群なのである。俗に言う天邪鬼。
だから、するなと言われたらしたくはなる。で
も、二つもするなと言われたらいくら僕でもする気はなくなるが、及第点のおまけとして、持って行ってやるくらいのことはしてやるか。
・・・こう考えてしまう僕は、乗せられてるのかな?
気のせいだ。
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