あほの子(以下略)其の二
「失礼します。二年四組の日向です。
二年部学年主任のI先生はいらっしゃいますか?」
葵が、まじめに職員室へと入った。
こいつ、まじめか⁉︎
「ああ、入ってくれ」
「失礼します」
奥にいたI先生に呼ばれ、僕らは職員室へと入った。
-職員室でI先生と話終わって、僕らは職員室を後にした。
「槐説明よろ」
笑顔で葵にそう言われ、僕はみんなに報告をした。
「えっと、かくかくしかじかで-」
そう言ったところで、蓬さんに諭された。
「ね、槐。真面目に言おうか」
蓬さんの言うことには歯向かえない僕は、渋々説明を始める。
やれやれだぜ。
「えっと、部活を作りたい、って話をしたら、部活を作るには最低でも、人数が10人と、顧問の先生が必要になる。僕らはその二つのうちどちらの条件にも達していないから部活は諦めるしかなかった。でも、同好会なら人数は3人以上で、先生は誰かに掛け持ちでいいらしい」
僕が説明を終えると同時に葵が、口を挟んだ。
「同好会を作るための書類を書かなきゃいけないらしいんだけど、それに当たって同好会長と、副会長が必要らしいんだけど、私と、槐でいい?」
「葵がやるのはいいが、なんで僕なんだ。」と聞くも、みんな一様に
「だって、ねえ」と満場一致だった。
くそう。何がムカつくって、葵の勝ち誇ったかのようなあのドヤ顔がムカつく。
真面目担当はお前だろ?みたいな。
あいつ、いつか仕返してやるからな。
「じゃあ、そういうことで、ここに順番に名前を書いていってね。あと、部活に入っている人も気にしなくていいから。部活は部活。同好会は同好会。さ、書いた書いた」
葵がみんなに名前を書かせ、今日一日が終わったのであった。
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