やればできる子葵さん
僕は無事?に、先生に書類を提出し、教室に帰って寝ようと思ったら、上の階から変な音がしたので、気になって階段を登って二階へ上がった。
複雑な状況ぅ。
二階には、三年生の教室が広がり、パソコン室、実技室がある。
実技室とは、いわゆる技術家庭をひとまとめにして、機材などを置いておく部屋だ。僕は、中に誰がいるのかが気になり、静かにドアを開け、中を見た。
中にいた人物は僕のよく知る人だった。
「…って。葵?」
僕は、中にいる人物に面食らって口を開きかけたが、慌てて閉じる。
そう。中にいた人物とは、僕にめんどくさい仕事を押し付け、面倒なことは丸投げし、周りからも仕事をしないやつ、とまで言われているあの葵。
葵が朝早くから、具体的には七時三十分から、一人で喋らず黙々と作業をしていたのだった。
作っていたのは、同好会の看板だった。
なんだ、そういうための指示書か。
いつもふざけてても、こういう時は真面目なんだな。と思った僕であった。
僕は、そのまま、真っ直ぐに静かに教室へと向かい、寝た。
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