同志紹介其の二

この二人は遅めの常連さんで、基本この時間はまだいないことが多い。

僕らの同士で、一番早いのは百合(ゆり)さんだ。

この人は、最近みんなでこっち側に堕とした新入りさんでもある。

一番暴力的で、すぐ手が出る人でもあるが。コワイコワイ。

 

容姿説明としては、菖蒲さんと、百合さんは、背が高く、菖蒲さんは、理系女子眼鏡さん見たいで、かっこいい。腐女子だが。

そんな人が、こっち側だと知った時、結構驚いたものだ。


百合さんは、眼鏡で、髪は長めの、まあ、普通な女子な感じだ。

ただし、ものすごく手が出るのが早い。


蓬さんは、美術系眼鏡っ娘な感じで、見た目の通り、美術部の部長である。

「ああ、まだきてないね」

こんな会話をしていたら、後ろから肩を叩かれた。

振り向くと、そこにいたのは、蕨(わらび)くんだった。

蕨とは、蕁麻蕨(いらくさわらび)のことだ。

この人は、この道の後輩(?)ではあるが、この中で一番やばい人でもあったりする。

蕨は、数少ない腐男子の一人で、眼鏡をかけている。

なんか、眼鏡ばっかのような気がするが…。

多分気のせいだろう。


「おはよう槐。今日も天パがはげしいね」

そう言われて思い出したのだが、僕が今年に入ってから髪が、天然パーマがかっている。

何かの呪いなのかと、ふと思ったりもした。

こんな中身が全くない会話をしていると、朝のチャイムがなり、数人駆け込んでくる。その中に、蓬さんや、菖蒲さんもいた。


こんな、賑やかなメンバーとともに、僕は今日一日を迎えるのだった。

 

 

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