それでも僕は

@sasami0000

第1話 開始と終了

突然ですが、僕は魔王です。

でも、たまたま少し上位の魔族に生まれちゃって、あとはその場の流れなんです。

まあなってしまったものはしょうがないんです。

ということで今僕は宴をしています。

みんなと宴をすると楽しいです。

だからこの後起こることは考えたくもなかった


「お兄ちゃん」


「ん?どうしたの さち 」


「私、そろそろお休みさせていただきます」


「そういうことか、あぁかまわないよ」


「はい。おやすみなさい。」


「うん、おやすみ」


「僕もそろそろ寝ますかね」


これで、僕の魔王生活が始まる!  はずだっった


「「「キャーーーーーーー」」」


悪夢は女性の悲鳴とともに幕を開けたのだった。

そう、閉じることのない史上最悪の幕を...



      <<申し訳ありませんがあなた方には死んでいただきます>>



「へ?」


訳も分からないまま僕は覚めることのない 永遠の眠り についたはずだった           




何やら違和感がある。


「?!」


これは驚いた自分のブラックソードがきれいさっぱりなくなっていたのだ。

それにどこかミルク臭い。 僕は考えた。

幸いにもここは安全な場所で、考える時間もたくさんあり、あまつさえ食料まで支給される。最悪このままでもよいのではないか、しかし一つだけ未練がある。

そう、

             僕の妹 さち のことだ

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