Chapter1.よくある風景
GM:さて、ナージェンカが列車を降りてグフルミアの入り口へ向かうと……そこには槍で武装した真面目な村の門番(人間)がいるよ。
ナージェンカ:ではのっそりと、2mの身体で近づいていきます。
GM:では門番が挨拶してきます。
門番:「こんにちは、ここはグフルミア。麦粥団の伝説が残る村だよ」
ナージェンカ:首を屈めて「あ、どーもどーもぉ。えーっとこの村の冒険者ギルドってどちらになるんでしょう?ボクはちょっと、そこに行きたくて」
ヴォックス:ボクっ娘リルドラケンじゃないですか魅力しかない…。
門番:「武器は装備しているかい。装備しないと意味がないよ」
ルカカフィーネ:なんでだよ(笑)
ナージェンカ:実際、鎧しか武具は装備していないので…「え、ええと!剣とか盾は持ってないなあ!……冒険者ギルドってどちらでしょう?」
門番:「この村の真ん中には英雄の像があるんだ。とても大きいよ」
ナージェンカ:「そう…なんですか!」助けを求めて周りを見ますが!
レド:そこにいないからなあ(笑)
ルカカフィーネ:何回か話しかけたら乱数でセリフ変わるんじゃない!
GM:はい、まあなんだかんだ門番はちゃんと道案内してくれるので、冒険者ギルド“麦粥亭”にナージェンカを連れて行ってくれます。
GM:では既に麦粥亭にいたメンバーの描写をしよう。ヴォックス、ルカカフィーネ、レドはもう麦粥亭はお馴染みだね。
ルカカフィーネ:ではMP1を消費して素敵に変身リボンを使い、エルフの少女が大きな熊の着ぐるみに着替えます!
ヴォックス:「うおお!なんだこりゃあ!」服を自在に変えられる効果ではあるけども(笑)
ルカカフィーネ:「それでねそれでね、前回の冒険ではこーーんな熊をあたしの弓で1発で倒したのよ!…1発じゃないけど!でもあたしが仕留めたんだから。ねえレド!」
レド:「ああ、そうだな。お前の閃牙の矢のクリティカルには驚かされたな」と椅子に座って熊エルフ娘の話を聞いてます。
ルカカフィーネ:がおー。
ヴォックス:「ハッ、なんだよ大して強そうには見えねえな!そんなん俺様なら一撃で倒せるぜ。一撃で!」
GM:あくまで着ぐるみですからね。ルカカフィーネサイズの160cmほどです。さあ、そこに門番に連れられてナージェンカがやってきましょうか。
ナージェンカ:首を30cmくらい屈めてのそーっと入ってきます。「どーもーこちらに冒険者ギルドが…って、わ!熊!」
ルカカフィーネ:「ガオー」っとヴォックスたちと騒いでいます。
GM:では麦粥亭のギルド長であり女店主。マゴラ嬢が仕事をします。
マゴラ(GM):「はいみんな、お客さんだよ!」と、見た目はごく普通の少女ですが冒険者たちをキッと一瞥して注意します。
ルカカフィーネ:借金のうち1500ガメルはマゴラ(ギルド)からなのでめっちゃ青ざめます。「ど、どうか、私を追い出さないで下さい…今夜泊まるお金もないんですがどうか!」ひいーと素敵に変身リボンも大人しく解除します。
ヴォックス:「さっきまでの威勢はどこに行ったんだよ」
レド:ざこぉ…。
ルカカフィーネ:「お金には…かえられない…」
ナージェンカ:「えーと、騒がしくて、良い村、だね?」
マゴラ(GM):「初めての方ですよね?冒険者の方でしょうか、それとも依頼で?」とナージェンカの近くまで来て話しかけます。
ナージェンカ:「あ!えっと…冒険者です!」自分のことを冒険者と名乗るのはなんだか不思議な気持ちだなあ…。
マゴラ(GM):「他のギルドで登録はされていますか?もしまだでしたらこちらで登録をお願いします」と書類なんかを引っ張り出して窓口的な机に置きます。
ナージェンカ:「初めてです…!ボクの村には、冒険者ギルドはなかったんで…」器用度6のもっちゃりした手つきでながーい名前を書きます。
マゴラ(GM):「ファイターとかですか?身体もおっきいし鱗もあって強そうですよね!」
ナージェンカ「あ、神に仕えています」
マゴラ(GM):「プリーストなんですね!いいですねいいですね、いざという時いてくれると助かりますし」っという感じで事務仕事が進んでいきます。
門番:門番は村の顔なじみとおやつ休憩してます。
ナージェンカ:自分の文字が汚いかもと思って口頭でも説明しようかな「これがナジェズダ」
マゴラ(GM):「ナジェズダ、うん」
ナージェンカ:「この部分がダヴィードヴナえっと父の名前です。この部分がヴァレリエヴナ、母の部分で。これがサハロヴァ、えーっと姓にあたります」と指でなぞりながら説明します。
GM:よーし、そしたらみんなナージェンカと絡んであげてください。
レド:「よお、プリーストだそうだな。すると…なにを信仰してるんだ?俺はレド。この村で世話になっている冒険者だ」とナージェンカの腰ぐらい(100cmほど)のウサギが話しかけるよ。
ナージェンカ:「ボクはこれから厄介になろうと思ってる…ナジェズダ、ナージェンカって呼んで」
レド:「なるほど、ナージェンカ…ナージェンカだな」
ナージェンカ:「ああっ、いや、これも呼びにくいよね。ナージャでいいよ」
レド:「ふむ」
ヴォックス:「ナージャか、いい名前じゃねえか!俺はヴォックス、ヴォルクシミリアン・ツヴァイ・ウォーレンだ!」
ルカカフィーネ:「私はルカカフィーネ・ネルラス・バジルキラよ!由緒あるネルラス家の弓使いにしてバジルキラの称号を持つ者よ!」
ルカカフィーネ:バジルキラというのはネルラス家で最も優れた射手だけが名乗る称号で、先祖が正確な弓の技術で蛮族のバジリスクの眼を射抜いたことに由来する、バジリスク・キラーという意味合いです。
ナージェンカ:若くして家のトップすごい。
ルカカフィーネ:まあ、まともな大人はみんな亡くなってて、ルカカフィーネと戦えないお婆ちゃんの2人しかいないんだけども。
ヴォックス:いやあでもルカカフィーネがすごい弓使いなのは間違いないですからね。
レド:すごい弓使いすごい。
ルカカフィーネ:「それにしてもナジェズダ貴女おっきいわね」
ナージェンカ:1番ちっちゃいレドにあわせてしゃがみます。体育座りくらいの勢い。
GM:リルドラケンとタビットとなると、もう這いつくばるくらいかもしれないね(笑)
ヴォックス:「どうしたんだあ急にひれ伏して??まっ、この一流の冒険者様を見たらそういう態度を取っちまうのも仕方ねえが…」
ルカカフィーネ:「このルカカフィーネ・ネルラス・バジルキラの威光にひれ伏すその気持ちはわかるわ!」
ヴォックス:「ちげーよ…ちげーよ!俺にひれ伏したんだよ!」
ナージェンカ:「一斉に喋らないでよ、聞き取れないじゃない!」
レド:「大丈夫だナージェンカ、聞き取らなくていい話の方が冒険者ギルドでは多いんだ」
ナージェンカ:「そ、そうなの?…客商売が長かったから…それって…変な感じだ」
ナージェンカ:「で、なんの神を信仰してるかだよね」と、ハルーラ神の声が聞こえるという話をします。
GM:そんな話してましたね。
ヴォックス:「ああ、ハルーラか。……なあマゴラ、ハルーラってなんだ?」
ルカカフィーネ:「ハルーラ様を知らないの?ハルーラ様はね!」とドヤ顔で解説してあげます。
GM:オーケー、ではルカカフィーネが導きの星神について語ろうとした時、冒険者ギルドの扉が勢いよく開いた——。
一同が揺れる扉の方を見やると、そこには肩で息をするレプラカーンの少年がいた。まだ髭が全く生えていないところを見るに、10歳程度だろうか。
「なんだぁ、また冒険者志望か?しかし今度はえらく貧弱そうだなぁ」と訝しむヴォックスを睨んで少年は口を開く。
「おい!ここが冒険者ギルドでいいのか!」
数名が肯定すると、少年は受付を探してズカズカと歩みを進める。
「はぁー!口の聞き方がなっちゃいねぇ。この俺様を目の当たりにしてそんな態度でいるとは、こいつ冒険者じゃあなさそうだな!」
大人であれば聞き流すヴォックスの軽口にカチンときたのか、少年の歩みが止まる。
小さなレプラカーンは鼻から大きく息を吐き出すと100cm強の体を大きく反った。
「冒険者なわけないだろ!俺は依頼者様だ!わかったらとっとと受付に案内しやがれ!」
すると、それを聞いたギルド長マゴラ・ネイポリアはいくつかの書類の端をトントンと整えると、少年に微笑んだ。
「ご依頼ですね。では依頼者の方への説明をしますのでこちらへどうぞ」
子供扱いするような声音でもなく、普段と全く変わらない朗らかな声で説明が始まる。
冒険者ギルドに依頼者があらわれ、受付をする。そんな当たり前の風景の中。
依頼者の少年だけがおおいに緊張した空気をまとっていた。
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