十五話 ひとりぼっちの少年/『キュルル』

暗い空間に居た。ここは。


『.......我ガ子ヨ』


「ッ!!?実母さん!!あれ.....!ここは.....ヴィズルナーラの超巨大光線が来るんだよ!急がないと!」


『再ビ オ前二 チカラヲ 貸ス コノ地ヲ セルリアンヲ フレンズヲ 均衡ヲ 守レ。ソレガ オ前二 託サレタ 使命。』


「.....そういう事ね....ありがとう、実母さん。ヴィズルナーラと戦ってる時に実母さんが出てこなかったのは......」


『アア。我ガ子ナラ 倒セタ 我ガ 出ル 幕モナイ。』


「.......本当に.....ありがとう。最初は.....邪険にしててごめんなさい。じゃあ.......」


『行ッテラッシャイ』


「......行ってきます。」


キュルルは振り返り、闇の中で佇む実の母に微笑んだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「きゅ、キュルルくん?何を言ってるの?」


かばんが心配する。


外から見ると、キュルルは女王のセリフも全て独り言として喋っていた。程なくして、キュルルの身体が黒いセルリウムに変色していく。


治せなかったはずの無くなった腕が再生する。女王が取り込んだ少年のデータバンクから再生したのだ。


「きゅ、キュルル!?これはあの街の時の......!」


髪が白く変色していき、虹色の角が生える。身体が宙に浮き始める。


「キュルルくん!?大丈夫!?これじゃまるで......!」


「そうか、かばんはあの時気絶してて.....」


『.......ボク ダヨ。大丈夫......。カバン サン.......。』


変化が終わる。しかし今回、"キュルル"は終わらなかった。


『.......アレヲ 跳ネ返ス為二 実母サンガ チカラヲ クレタ......。』


「......そうか、これなら......!」


ヒューゴの目に希望が宿る。


『............。』


『キュルル』の二つの目が、光線によりギラギラと昼間のように光り輝く空を見つめる。


「.....光線が来るよ!!!みんな!!!」



『_______________自然ヲ 街を フレンズヲ 均衡ヲ パークヲ 皆ヲ_________ 守ルンダ。』


_________!!


『キュルル』が宙に浮いているまま、右腕を空に上げた。




『_______________《女王の領域》。』





光線は、パーク全土に張られたバリアに直撃した。


_______カッッッ!!!!


________バジュジュジュジュッッ!!


「う、う......!!ま、守ってくれてる!!みたい!!すごいや!!」


『________________________。』


あたまが おかしくなりそうだ この こうせんは いつになったら やむんだろう もう なんびょう ばりあ はってるの


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『ひょ?ひょひょひょ。』


《女王の領域》は光線を跳ね返し、撃った主の元へ光線を返した。


『ひょ______________________


___________バジュインッッ..........!!


.......ヴィズルナーラは、自身が撃った光線を跳ね返され、欠片も残さず消滅した。自身の攻撃の為、再生も出来なかった。....千年以上も前からこの地に居た悪魔は、消えた。



______________『ヴィズルナーラ』、死亡。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『ヤット....... 終わった..................。」


光線を全て弾き返したキュルルは力尽き、宙からひゅうと落下した。


「キュルルくん!大丈夫か!?.......」

「キュルル!......」

「キュルルくん!母さん!おぶって.....」


ああ、良かった.........。こんなボクでも、皆を守る事が出来た________________。



__________意識は、そこで途絶えた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『.......シャ......!!.........ノスケ君と共に逃げるんだ!!』


........誰.....?おじさん.......。


『.......父さん!......リーの目から......うしたの!!!.....リーの目に何をしたの!?』


........この子は......よく.....知ってる顔だ......。誰だっけ.........。


『......後で説明する!今はとりあえず逃げなさい!......』


.........おじさん、誰だろう......。なんでみんなは......こんなに焦ってるんだろう.....。


『.......すまない!!絶対に後で説明する!!今はとりあえずパークから逃げなさい!!』


『.....行っちゃダメだ!今はとりあえず逃げよう!!........シャ!』


..........あれ........これ.........。


『......シャ!!危ない!!』


.........ぼ.......く........?


_______意識は、浮上した。


「あ........。」


「みゃみゃ!!キュルルちゃん大丈夫!?すっごくうなされてたよ!?かばんちゃん!キュルルちゃん起きたよ!」


えー!?ホントにー!分かった!今行くー!という声が遠くから聞こえた。どうやらここはかばんさんの研究所のようだ。


ボクは再び、生きてここに戻ってくることが出来た。身体に当たるベッドのふかふかが心地よくて安心する。


「.....良かった.....。丸一日寝てたんだよ?........奴による被害の状況は甚大だった。.......増援で来てくれたブラックバックさんが......」


かばんさんが悔しそうに顔を伏せた。


その無念そうな顔を見て、事情を察した。



窓から射す光は、反面明るかった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「かばん、そういえばアイツは13体までは増えて13体以上は増えなかったみたいだよ。食べた時に分かったけど。」


アクジキがかばんさんの研究室で喋っている。


「13体?はぁ.......変な数字だね。私達何体倒したっけ?」


「私達が倒したのは四体。ブラックバックが倒したのは七体。ヒグマ達が一体。それと目を覚ましたタイリクオオカミが一体倒したって言ってたよ。」


「なるほど、合計13体。しかし妙だよね。それ以上は増えられなかったのかな.......」


口を開く。


「何か、アイツの中でのルールなのかも.....。奴は法螺貝が砕ける前には、同じレイヤーには一体しか居なかった。だけど。」


「そうだね?」


「"同じレイヤーに一体までしか存在出来ない"のなら法螺貝が砕けて、レイヤーの概念が消えた時に他のレイヤーに居た奴も消えるはず。でも消えなかった。」


「つまり?」


「多分、"存在出来た"んですよ。同じレイヤーに複数体。でも、それをしなかった。」


アクジキが口を挟む。


「.......それに関しては、どうやら奴は13体に別れてる内は"同じレイヤーには一体しか存在出来ないもの"と、"13体までしか増えられない"と、"神器は壊されると再生出来ない"ものと、そう思い込む、自分を抑え込む"枠"があるみたい。だけど」


「だけど?」


「.......アイツが13体全て合体したら、その"枠"が消えるみたい。13体の枠を超え無尽蔵に増え続け、神器すらも再生し、同じレイヤーに複数体存在し、反転の枠も無制限。.......生物として明らかに反則だよ。本当によく勝てた。合体される前に倒せてよかった。」


「.......多分、アイツは。かばんさん」


「ん?」


「.......この前本で見たんですけど、何か、"神"に近い物を感じるんです。あいつは本当に生物だったのかなって。倒していいやつだったのかなって........。」


かばんさんがコーヒーを啜る。


「.......きっと生物だよ。.......血は吹き出て内臓が飛び出てた。その時点で単細胞生物のセルリアンとは違う、エイリアンだ。もし神に近い存在だとしても、だよ。」


「私はね。神サマって傷付いても血とか出ないと思うの。だから、その点で言えばセルリアンの方が私の考える神サマに近いかな。」


「.......そうですよね、倒せたんですもんね」


安心してかばんさんが出してくれたお茶を飲んだ。


~~~~~~~~数日後~~~~~~~~~

目覚めて何時間かは身体に力が入らなかったが、随分動けるようになった。今はアクジキが、ボクを連れていきたい場所があるとの事で。


かばんさんの運転するスタッフカーでその場所へ向かっていた。ヒューゴもボクに着いていくと言って来た。イエイヌさんとサーバルもかばんさんに着いていくと言って来た。


スタッフカーに乗っているメンバーはかばんさん、アクジキ、ヒューゴ、ボク、サーバル、イエイヌさんだった。


「.......ん、もう日が暮れたね。この草原で今日は寝ようか。」


目的地はパークセントラルだった。昼間出発し、五時間程度は走っているが目的地には着かない。かばんさんはエンジンを止め、スタッフカーを休める。


「.....テント二つ持ってきたんだけど、皆どうやって寝る?」


ヒューゴがボクの肩に手をかけた。自信満々な顔で言う。


「かばんさん、僕はキュルルくんと二人で寝ますよ。」

「ちょ、ヒューゴ!六人居るんだから三人三人でしょかばんさん?二人になったらボク何されるか......」


かばんさんが微妙な顔をする。


「う、うーん.......。」


「はいはい!私かばんちゃんと寝たーい!」


サーバルが立候補し、アクジキが続く。


「私はどこでも......。」


「うーん.....もうめんどくさいからジャンケンかな......。あ、サーバルちゃんは私と寝るの決定で決めるのはそれ以外ね」

「ずるっ!!かばんさん自分だけ要求通してる!!」

「だって仕方ないじゃん!!私だってキュルルくんとヒューゴくんみたいにサーバルちゃんとくっついて寝たいよ!」

「ばッ!なんで知ってるんですか!?というかヒューゴ!お前セルリアンなんだから睡眠必要無いでしょ!!いつもボクが寝ただろうというタイミングで「キュルルくん.....♡キュルルくん.....♡」って囁いてるのが聞こえてきて寝苦しいんだよ!!」


「ひ、ひゅ、ヒューゴ......?それ、そ、それ、そそそれ本当.......?」


アクジキが顔を真っ赤にしながら言う。柄にもなく動揺している。


「あ!私は誰とでもいいですよ!!」


イエイヌさんがさらに言う。続いてヒューゴの苦しい言い訳。


「キュルルくん!!それは誤解だ!!ボクはキュルルくんの耳元で愛を囁く事で安眠効果を狙ってるんだ!!」

「どっこが安眠だよ!!むしろ耳はくすぐったいし自分の名前耳元で囁かれたら誰でも寝苦しいわ!!」


「ダメだこりゃ........。」


かばんさんがうんざりした顔で言った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「........そういえば、アクジキは記憶を取り戻せたの?ヴィズルナーラを倒して」


「.......それが何一つ思い出せないんだ.....ヴィズルナーラに奪われていたのは確かなんだけど、それ以前にやっぱり私が覚えていないのかもしれない.....。」


「大変だね、キミも。キュルルくんは身体大丈夫?女王様とうまくやってる?」


「うん、協力してくれてるみたいです。」


結局、組み分けじゃんけんにより決まったのはかばん/キュルル/アクジキ、イエイヌ/サーバル/ヒューゴだった。


「かばんはあの時気絶してたけど、この子凄い数のセルリアンを女王と融合して握り潰したんだ。『モノ』も倒したんだよ」


「.....らしいね。ホント、私は誇りに思うよ!キュルルくんがこんな、立派な子に育って.....。」


かばんさんが大袈裟にリアクションを取った。


~~~~~~~数時間後~~~~~~~~~

「........ん。」


目が覚めてしまった。.....アクジキもかばんさんも寝ている。


......身体が熱い。少し夜風に当たろう。


のそのそとテントから出る。草原は心地よい風が吹いていた。向こうの方にはさばくちほーが見える。


......星空がとても綺麗だ。


「......眠れないの?」


いつの間にか後ろに立っていた声に驚く。かばんさんだ。起きてたのか。


「.....ええ、テントの中が暑くて、夜風に当たろうと思って.....。」


「.....そう、私も横いいかな。」


かばんさんと二人で草原に座る。ひゅうと優しい風が吹いた。


「......私、昔言ったっけ。君の母親になってあげるって。カラカルちゃんが......襲われた時に」


「......ええ、覚えてますよ。.......何も出来なかったボクを、救ってくれた言葉です。」


「.....母親っぽいこと出来てるのかなって、日々悩んじゃうんだ。......力が欲しいって言ったキミに探検隊の隊長という道を進めたあの日も、これで良かったのかってずっと迷ってる。」


「.....私はね、キュルルくん。昔サーバルちゃんとこのパークを旅してたんだ。キミと同じようにね。」


「.......。」


「.....でも、今のサーバルちゃんは、一緒に旅してた時のサーバルちゃんとは別の子なの。なのにかばんちゃんって呼んでくれる。時々、思い出したように私にくっついてくれる。」


かばんさんが三角座りで下を向く。少し色っぽい唇が言葉を紡いだ。


「......多分ね、記憶を無くしてもこの星は.....覚えてる。起こったことは無駄にならない。だからね、カラカルちゃんはきっと___________。」


かばんさんがボクの方を向く。正面から目が合う。


「覚えてるよ、キミのことを。旅した日々の輝かしい記憶を。」


「..........お母さん.........。」


そのまま、かばんさんの膝で泣いた。わんわんと泣いた。涙が溢れて止まらなかった。


________その内、眠ってしまった。


「.......キミは......ひとりぼっちなんだね.....。」


かばんは、眠る頭を優しく撫でた。


~~~~~~~~~翌日~~~~~~~~


『間もなく パークセントラルダヨ かばん』


「ありがとう、ラッキーさん。もうすぐだよ、みんな。」


「ン、ありがとう。」


「わあ!広い!広いです~!!」


皆がスタッフカーから降りる。運転席以外には五人も乗っていたのでかなりぎゅうぎゅう詰めだったのだ。


「そういえば、ボクを連れていきたい場所ってなんなの?」


「ジャパリ・ホスピタル。ジャパリパークの様々な医療インフラを担当してた施設。今は使われてないけどね。」


アクジキがスタッフカーから降りながら言う。


「ん?なんでそれをボクに?」


「.....私は記憶を殆ど覚えていないけど、キミと昔友達だったはずという事を言ったのを覚えてる?」


確か、ヒューゴと面会した時にエレベーター前で言っていた。


「うん。.....申し訳ないことに全く心当たりは無いけど.....」


「それで当たり前なんだ。だってキミは10年前に女王から産まれたばかり。何千年も昔の人間だった頃の私と友達だったなんてありえない。」


「でも。私は確かにキミと友達だったはずなんだ。この、病院の中で。」


皆でジャパリ・ホスピタルの自動ドア前に立つ。ウィーンという音を立てて開く。例によって電気やその他はまだ生きているようだ。パークのインフラ維持技術に感嘆の声を漏らす。


「ヴィズルナーラを倒した後なら何か思い出せるかもしれないと思って、キミとここに来たんだ。」


確かに、アクジキは薄緑色の患者服を常に着ている。これはジャパリ・ホスピタルのものだったのか。


「ふふ、懐かしいなあ。千年以上も昔だけど、私の病室も覚えてる......。」


皆でエレベーターに乗り、六階に止まる。


「すっごい所だね.....ちょっと怖いかも.....」


「姉ちゃん、こんな所に入院してたんだね......。」


先頭を歩くアクジキがピタリと足を止める。


「ん?どうしたの?」


かばんさんが問う。


「あれ...................。なんで..............?私は、何も身体に異常なんて無かったはずなのに...........。なんで入院してたんだろ........?おかしいな..........。確かこの患者服も、後から着たはず..............。」


アクジキが早足で歩く。そして一つの部屋に入る。ベッドが六つほど並んでいた。一つはカーテンが掛かっていた。


「そう、ここ........。キュルル、何か思い出せない?.......」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『.......私の方が大人なの!リ......スケもすごいけど!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「んぐっ!!?」


「キュルルくん大丈夫!?」


少し頭痛がした。ヒューゴが心配してくれる。


「大丈夫.....」


「そう、このベッド.......。このベッドに.........?私、か........?」


アクジキが、六つある内の右奥のベッドの所へ向かう。存外綺麗なまま残されていた。布団をめくる。


「あれ、スケッチブック?」


そこには、沢山のスケッチブックがあった。


中身を開いて見てみる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『......だから、私を......スケのお嫁さんにして欲しいの!!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「うっ!ぐっ!?」


再び頭痛がした。中には、フレンズが金色の髪をした女の子と遊んでいる絵があった。


もう一枚めくる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『......いつも......シャや、......リーと遊んでくれてありがとう。』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ぐッ!?」


頭の中に裂け目が出来たような気がする。そこから、少しずつ。"ボクじゃない僕"の記憶が流れ込んでくる。


二枚目には、金色の髪の女の子がと、男の子が描いてあった。


女の子二人の下には、黄色のクレヨンで


りーしゃ。

さりー。


と。


男の子の下には

りんのすけ

と書かれてあった。


もう一枚、めくる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『サリーは絵が上手だろう、仲良くしてやってくれ』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そこには、が子供が描いたとは思えない絵力で、大量に描かれてあった。


「ねぇ......これ、アクジキ?」


かばんさんが、窓際に立てかけてあった写真を指差した。


「........。」


そこには、さっきスケッチブックで見た、金色の髪の女の子達にそっくりな子が、笑顔で映っていた。




アクジキがわなわなと震える手で写真を手に取って見つめる。




「..........おもい.....だした..........。」





「........ぜんぶ、ぜんぶ.......思い出した........。」



「なんで.......私は.......こんな大事な事を..............」


「ここに.........入院してたのは..........私じゃなかった.............。」



アクジキが表情を変えぬまま涙を流す。



「.........私には............................。妹の、名前は..............」



「______________"サリー・ヴィルヘルム"。」



皆が無言でアクジキを見つめる。



「........そして.......ようやく、思い出した..........。私の、本当の名前は............。」








「__________"リーシャ・ヴィルヘルム"。」





「............私にはもったいない、よく出来た妹と、弟が居た...........三人兄妹の一番上の姉..........。そして、キュルル。キミの、名前は............」


アクジキ、いや、"リーシャ"がボクの方へ向き直る。


「"キリュウ・リンノスケ"............。」



『今日は良い天気だね!』


するとどこかから、サーバルの声が聞こえた。


「えっ!?私こんなこと言ってないよ!」


『もー!キュルルったらー!!』


そして次にカラカルの声。.......おかしい。あの子がここに居るわけが無い。


『我々は賢いので。』


博士の声だ。........病室の外から聞こえる。


皆、茫然としていた。


ひたり。


入口に現れたのは。


『_________お ね ぇ ち ゃ ん 。 』


目にハイライトが無い、博士、サーバル、カラカル、チーターさん、ハシビロコウさん、、、、様々な姿に、ソイツは一瞬の内に変化した。


........そして戻った。金色の髪の女の子。写真で見た、当時の姿まんまの女の子。


.............."サリー・ヴィルヘルム"の姿に。


奇妙な声で、顔に不気味すぎる笑顔を貼り付けながら言った。


『_______りんのすけ おねえちゃん ひゅーご あ そ ぼ。わ、われわれわわかしこいので、じぃーーーー。その、そのまままままっすぐいけ。』



十六話に続く。


















































































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