第5話

苛立ちも手伝い、俺はマヒロに


「もういいよ、お前さ、あとは俺が夕飯の支度やっとくから、風呂入れよ!」


「いや、でも...」


「いいから!俺、ひとりでできるし!

大体な、お前が俺にベタベタして買い物ついてきたから藤島に揶揄われたんだからな!」




「....ごめん兄貴」


マヒロは肩を落とし、

キッチンから出て行った。


さて。このあと。

俺がマヒロにきつく言ったせいか、

マヒロはさほどベタベタしてこなくなった。


そればかりか、

俺と距離を取っていた。



ま、もっとも。


ふつーの義理の兄弟は、

こんな感じの程良い距離感がふつーなんだ。


いままでが、言葉、わるいけど異常だったと

言えるな。



iPhoneから送信

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る