第2話

俺はそいつに握手を求められた。


思わず手を差し出し、手を握る。


「宜しく」


「オッケー」


軽いノリで俺達は結構直ぐに仲良くなった。


俺と母さんは住んでいたボロいアパートを引き払い、再婚相手の家へと引っ越した。

四人でまだ新しい一軒家に住むことになった。


さて。


俺の義弟だが、やたらと俺に懐いていた。


母親の手伝いでスーパーへ買い物に行く際も

「俺も行く!」などと言って

付いてきた。


俺的には。


言っちゃ悪いけど、

付いてきて欲しくなかった。


何故かって?


イケメンと比べられたら

見劣り感半端ないからだ。





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